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スカイラインといえば日産が誇る看板車種のひとつです。その中でもさらに特別な存在といえるのが「GT-R」ではないでしょうか。
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1969年に3代目スカイラインをベースに登場したGT-Rは、スカイラインのラインナップの1グレードという扱いではあったものの、レースで勝つことを前提に作られた特別なモデルであったこともその理由のひとつと言えるでしょう。
そして1973年には4代目スカイラインをベースとした2代目スカイラインGT-Rへフルモデルチェンジを果たします。
しかし、搭載していたS20型エンジンが、昭和48年排出ガス規制に適合しなかったため、僅か197台という生産台数をもって終了。その後は長い空白期間が空くこととなります。
時は流れて1989年。ここで今回のテーマの主役であるR32型スカイラインGT-Rが登場することになります。
ベース車は8代目となったスカイラインであり、当然ながらプラットホームも搭載エンジンも一新されたことから、第2世代のスカイラインGT-Rとも呼ばれます。
レースのレギュレーションに合わせて2568ccという中途半端な排気量となったRB26DETT型エンジンは、カタログ値こそ280馬力と当時の自主規制値いっぱいとなっていましたが、少しのチューニングで400馬力近くまで簡単に出てしまうようなモンスターエンジンだったのです。
そんなR32型スカイラインGT-Rは、1989年のデビューから次期型となるR33型にバトンタッチする1994年まで生産されていたモデルです。
当時の新車価格は445万円からと決して安価ではなかったものの、20年が経過した中古車では比較的安価で購入することが可能でした。
しかし、この安価で購入することができたのは、少し前までの話です。
少し前までは、大手中古車サイトで検索すると「修復歴あり、走行距離不明」のような車体であれば、50万円台から見つけることもできたR32型スカイラインGT-R。
さすがにかなりくたびれてはいるはずでしょうが、しっかりとした中古車サイトに載せるくらいなので、ある程度はまともに走れる車体だったのでしょう。
しかし、現在(執筆時点2018年3月)大手中古車サイトで安い順に検索してみると、最も安い個体でも198万円もします。
もちろん、古いモデルになってきたので明らかに粗悪な車体は淘汰されたということもあるのでしょうが、それにしてもここ数年の価格の高騰はハッキリ言って異常です。
しかしこれにはワケがあったのです。それが、アメリカにある「25年ルール」です。
通常、左ハンドル圏であるアメリカでは基本的に右ハンドル車の走行は許されていません。
アメリカで新車販売されていなかった車種を輸入しようとすると、排気ガスの検査や衝突安全のテストなど、数多くのハードルをクリアしなければ合法的にアメリカの道路を走行することもできません。
それが製造から25年を経過した車両に関しては、これらの諸問題が全て不問になるのです。
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