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狭い日本の道路で「3ナンバー」はなぜ売れる?過去最高の販売に

4/4(水) 10:20配信

ニュースイッチ

スポーツモデルや3列SUVなど車種増え、居住性・安全性を重視

 登録乗用車のうち、サイズの大きい「普通乗用車」の販売が好調だ。日本自動車販売協会連合会(自販連)によると2017年度の販売台数は154万7381台(前年度比1・2%増)と16年度の過去最高を更新した。134万8357台(同2・1%減)と落とした「小型乗用車」と対照的だ。各メーカーがじわりと普通乗用車のラインアップを増やしていることが背景にある。

 登録乗用車は、全長4700ミリメートル・全幅1700ミリメートルに収まる「5ナンバー」の小型乗用車と、それよりも大きい「3ナンバー」の普通乗用車で構成する。

 登録乗用車に占める普通乗用車の割合は上昇傾向にあり、17年度は13年度比3・3ポイント増の53・4%まで高まった。自販連によると3月の販売台数でも21万6557台(前年同月比3・3%増)と3月単月として過去最高を記録した。

 自販連は要因について「事実として普通車の車種ラインアップが増えた」と説明する。スズキのコンパクトカー「スイフト」のスポーツモデル「スイフトスポーツ」は、17年9月のモデルチェンジで3ナンバー化した。走行性能を高め、よりスポーティーなイメージで訴求したいというのが理由。これまでスイフトスポーツは海外モデルは日本でいう3ナンバーで、国内向けのみ5ナンバーだった。

 またトヨタ自動車はコンパクトカー「アクア」のスポーツ多目的車(SUV)テーストのモデルを小型から普通に切り替え「アクア クロスオーバー」として17年6月に発売した。フェンダーなどを大型化し、よりSUVらしい雰囲気にした。

 スズキ、トヨタともに、空間を広げ居住性を高めることが目的ではなく、走行性能やデザイン性を高めた結果として3ナンバー化した格好だ。一方、マツダはSUV「CX―8」を17年12月にラインアップに加えて投入した。同社にとり国内で最もサイズの大きなSUVで、3列シートに7人乗れる仕様だ。

 5ナンバー車は狭い日本の道路に馴染(なじ)むサイズとして普及してきたが、デザイン性向上や居住性確保という理由で、3ナンバー車に押される展開となっている。

 売れ筋のSUVは基本的にゴツい。また安全装備などを拡充すると大型化する傾向にある。トヨタ自動車の「カローラ」にも3ナンバー車が設定されるとみられている。

日刊工業新聞第一産業部・後藤信之

最終更新:4/4(水) 10:20
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