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12年ぶりに先発した中日松坂大輔の96球5回3失点をどう評価すべきか?

2018/4/6(金) 5:30配信

THE PAGE

 ただ球数が90球に達しようとしていた5回は明らかにボールが浮いた。二死三塁から亀井にストレートの四球を与えてあっぷ、あっぷ。本来ならば、この日、2安打の大城を迎えたところで交代だったろう。だが、次の回は松坂からの打席でもあり、ベンチは松坂を信頼して我慢した。
 
 松坂は大城に対して前の2打席とは明らかに配球を変え、最後はチェンジアップを使い、ライトフライに打ち取って5回の責任は全うした。

 しかし、5イニング中に3度、先頭にヒットを許して、毎回、得点圏に走者を背負った。

 本人も「先頭打者をしっかりとアウトにすることができなかった。それによって球数が多くなってしまったことが反省」と言う。結果的に3失点でゲームは作ったが、ゲームにリズムはなく、野手にいらない緊張感を与えるケースが多かった。クイックを意識する余裕もなく2つの盗塁も奪われた。
 
 ソフトバンク時代から松坂を知る評論家の池田親興さんは、移籍初登板をこう評価した。

「ホークス時代の松坂に比べると明らかによくなっている。オープン戦を通じて肩の不安がなくなっているのだろう。肩の稼動域も大きくなり、フォームから無駄な力みが消えていた。抜いたようなカットボールに加えて、チェンジアップを2球ほど効果的に使ったが、腕をしっかりと振った抜き球が松坂のバロメーターのひとつ。スライダーのキレは、そうよくはなかったが、それを見極めてカットの多用に変えたのだろう。毎回走者を出したし、内容的には厳しいものだった。しかし、5回3失点という結果は次のチャンスをもらえるものだったと思う。悪いときの抜け球、引っ掛ける球というものも、多少は減ったし、粘り強さがあった。合格、及第点は出せないが、追試のチャンスはある、というピッチングだったのではないか」

 打者26人(26打席)に対してストライク先行は16人。ゲレーロに対しては意識的にボールを先行させたが、コントロール不能でボールが先行したのは5回くらいだ。捕手の構えたミットと逆にいく逆球も目立ったが悪いときの松坂に比べてまだコントロールは安定していた。

 球種の内訳は、ストレートが29%、ツーシーム(シュート)が20%、次いでカット、スライダーが18%、カーブが11%、チェンジアップ、フォークが、それぞれ2%となっている。ストレートを主体にホームベースを広く使い内外にツーシーム、カット、スライダーというボールを動かしているスタイルが見てとれる。カーブとチェンジアップでホームベースの縦と奥行きも利用、緩急をも使おうとしていた。

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最終更新:2018/10/1(月) 19:07
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