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昆虫食は地球を救う? コオロギのサラダに「ちりめんじゃこみたい」と興奮する女性も

4/6(金) 20:38配信

ハフポスト日本版

昆虫食が注目されている。かつてはイナゴなどが各地で食べられていたが、食生活が欧米化するなどして廃れた。今、再び脚光を浴びているのはなぜなのか。

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「ちりめんじゃこみたい。全然食べられる」。そう言って若い女性たちがサラダを次々と口に入れた。野菜の上には、乾燥したコオロギがふりかけられていた。

大阪市中央区にあるジビエ料理店「赤狼」で1月下旬、昆虫食の試食会が開かれた。8人(女性7人、男性1人)が参加し、コオロギやミールワームが入ったピッツァやグラノーラなどを試した。

試食会を開いたのは、カナダから食用コオロギ製品などを輸入、販売している会社「昆虫食のentomo(エントモ)」(大阪府和泉市)と、栄養学の視点から昆虫食を研究している東大阪大・短大の松井欣也准教授。この日は松井氏が出席し、参加者らに料理を説明するなどした。

「実は皆さんにとって昆虫食はなじみがあるんです。抹茶アイスや緑色のガムは、カイコの糞から作った着色料です。食べ物ではありませんが、口紅はカイガラムシが原料の着色料を使っています」

松井氏の説明に、参加者らは驚く。高槻市の女子高校生(16)は家族には内緒で参加したといい、「もともと虫が好きで、興味がありました。今日食べたコオロギやワームはおいしかった。また参加したい」と話す。

別の女性(39)は「『クレイジージャーニー』というテレビの旅番組で、昆虫食をテーマにした回があったんです。それで私も興味を持つようになって。昆虫を食べたのは今日が初めてです。思ったよりおいしくて、臭みもなかったです」と語った。

松井氏が昆虫食の研究に取り組むようになったのは、東日本大震災(2011年)がきっかけだ。管理栄養士の資格を持つ松井氏は日本栄養士会のメンバーとして被災地の一つ宮城県石巻市に入り、避難所での栄養支援にあたった。

被災者らに配られていたのは、おにぎりや菓子パンなど。炭水化物が多く、逆にタンパク質が不足していることがわかった。かといって牛乳は避難所では保存しにくい。代わりのものがないかと探していたところ、注目したのが昆虫だった。

「昆虫はタンパク質の含有率が高く、ビタミンやミネラルも豊富。災害非常食としても活用できる」。松井氏はそう説明する。

松井氏によると、昆虫食のメリットはほかにもある。野生で採集するのは個体が小さいので大変だが、食用として養殖を想定した場合、家畜のように大きな施設は必要なく、飼料も雑草や水などで充分という。松井氏は言う。

「家畜と比べてコストがかからず、豚や鳥のようにインフルエンザもない。また、家畜のゲップや糞尿によって、温室効果につながるメタンガスが発生するが、昆虫はそんなことはなく、地球環境に優しい」

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