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EC事業者は知っておくべき「不正競争防止法」とは? 北の達人の訴訟事案から学ぶ商売のルール

4/9(月) 7:01配信

ネットショップ担当者フォーラム

最近、eコマース業界で注目されている訴訟をご存じだろうか。この訴訟は、ECビジネスなど“商売”に携わる事業者は知っておかなければならない不正競争防止法に関するものであり、こうした問題に直面する可能性はゼロではない。

訴えを起こしたのは東京証券取引所1部市場と札幌証券取引所に上場している北の達人コーポレーション(本社・札幌市北区)。2018年2月7日に、福岡市中央区のはぐくみプラス(本社・福岡市中央区)に対して、不正競争防止法違反を根拠に被告の行為の差し止め及び1億円の損害賠償の支払いを求めて、東京地方裁判所に訴訟を提起した今回の事案から、ECに携わる企業が知っておかなければならないことなどをまとめてみた。

 

どのような行為が不正競争防止法に抵触するのか

プレスリリースによると、はぐくみプラスが販売している「はぐくみオリゴ」のオリゴ糖純度100%の表示は“品質誤認表示”に当たり、さらには北の達人コーポレーション(以下、北の達人)が販売している「カイテキオリゴ」に対して、「北の達人のカイテキオリゴは、オリゴ糖100%ではない。はぐくみオリゴはその点良品で100%である」と、虚偽の事実を述べる行為を行ったとのことである。

そして、これらの違法行為が不正競争防止法上の“品質誤認表示乃至信用棄損行為”に当たり、不正競争防止法に基づき、はぐくみプラスの営業の差し止めと1億円の賠償請求を求める訴訟を提起したのである。

訴状の内容が正しいとした前提で、大きな問題点は以下の2つである。

・消費者、アフィリエイターに対して「オリゴ糖100%」であるという虚偽の情報を流し、需要者に対し、品質を誤認させるような表示を行ったこと
・消費者、アフィリエイターに対して「オリゴ糖100%」であるという虚偽の情報表示をして、カイテキオリゴの商品(競合商品)よりも優れた商品であるということを宣伝文句として使用したこと

原告は、この2点が知財法に含まれる不正競争防止法に抵触するとして、今回、訴訟提起にまで至っている。ちなみに、不正競争防止法が属するのは知的財産権法(知財法)であり、これには特許、意匠、著作権、商標なども含まれる。

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