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選手とスポンサーから突き上げ ハリル電撃解任は“クーデター”

4/9(月) 12:32配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の解任が決まった。日本サッカー協会の田嶋幸三会長が認め、きょう9日に緊急記者会見を開いて発表する。

 6月14日のロシアW杯開幕まであと2カ月というタイミングでの電撃解任。激震の引き金を引いたのは、3月下旬のベルギー遠征だった。本大会1次リーグの対戦国を想定したこの遠征で、日本代表はマリと1―1の引き分け、ウクライナには1―2で敗戦。ともにW杯出場を逃した“格下”を相手に醜態をさらすと、選手から指揮官への不満が噴出した。

 2015年3月の監督就任以来、念仏のように「縦に速く」と繰り返すだけの戦術に対し、FW大迫が「縦に速い攻撃だけじゃ……」と言えば、MF森岡も「監督と選手の間にイメージのギャップ? それは見ていても分かると思う」と戸惑いを隠さなかった。DF槙野の「自分たちの良さは何か。ショートパス、間を使いながらプレーするのが必要だったかなと思う」というのは選手の共通認識で、MF山口は「(試合中に監督が)ずっと蹴れ、蹴れと言っていたが、そんなに全部蹴れない」と辛辣だった。

 選手が公然と采配批判と取れる発言を繰り返す異常事態に、協会も腰を上げざるを得なかった。西野技術委員長が「現状はこの体制でと思っている」と解任を否定するコメントを出す一方で、協会幹部、スタッフが選手から事情を聴取。関係者によると、その場で選手からは指揮官への不信感が相次いだという。

■W杯イヤーの解任は日本サッカー史上初

 ハリル日本は、昨年8月31日の豪州戦に勝ってアジア最終予選を首位で突破、6大会連続6回目のW杯出場を手にしたものの、その後は3勝2分け5敗と低迷。12月の東アジアE―1選手権では宿敵・韓国に1―4と惨敗し、スポンサーからも不満の声が上がっていたという。この時点でハリル解任の可能性が浮上しながら決断するに至らなかった協会も、選手とスポンサーからの突き上げに事態を静観するわけにはいかなくなった。事実上のクーデターだ。

 14年のブラジルW杯後に就任したアギーレ監督を八百長疑惑で解任した協会は、それを受けて招聘したハリルホジッチ監督のクビも切る。W杯イヤーの日本代表監督解任は史上初。しかも、本番まであと2カ月というタイミングだ。後任は西野技術委員長に一本化。新体制は十分な準備期間もないまま、W杯に臨む。遅きに失したという批判もある中、人選を含めてすべては協会が招いた失態である。その責任は極めて大きい。

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