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月亭可朝さん死去 80歳…急性肺線維症 「嘆きのボイン」で一世風靡(ふうび)

4/9(月) 16:50配信

デイリースポーツ

 カンカン帽で「嘆きのボイン」を歌った落語家の月亭可朝(本名・鈴木傑=すずき・まさる)さんが3月28日に急性肺線維症のために兵庫県内の病院で亡くなったことが9日、分かった。80歳だった。高校を卒業後に3代目林家染丸に入門するも女性問題を起こして破門。人間国宝だった3代目桂米朝にひろわれ、米朝一門の筆頭弟子となった。1969(昭和44)年にコミックソング「嘆きのボイン」を発売し大ヒット。その後も国政選挙への出馬と落選、ストーカー事件で逮捕されるなど破天荒な生きざまを貫いた。通夜、葬儀・告別式は故人の意思で密葬で営まれた。

【写真】可朝さん 昨年11月に倒れていた ベテラン落語家が明かす

 最近の可朝さんは昨年11月に33年ぶりの新曲が入ったCD「ザ・月亭可朝ベスト+新曲」(Pヴァイン)を発売。同月24日には東京・渋谷のライブハウスで、同25日には四谷のライブハウスでギターを片手に演奏したり、漫談を披露した。今年1月4日には大阪・難波のライブハウスに出演する予定だったが、体調不良を理由にキャンセルしていた。

 可朝さんは1938(昭和13)年神奈川県生まれ。幼少期に大阪に転居した。1958(同33)年に染丸に入門し染奴を名乗った。しかし、女性問題を起こして破門。米朝さんに入門を勧められて入門し、小米朝を名乗った。その後、初代月亭可朝と改名した。弟子に月亭八方、孫弟子に八光、方正がいる。

 「嘆きのボイン」はMBSラジオから大阪府箕面市のプールでのイベントに出演するよう請われ、歌ったことがきっかけで誕生した。前夜にマージャンをしながら何をやろうかと考え、「プールやから水着やし、ボインや」と連想して一気に考えた。歌うと予想外にうけ、レコード化がすぐに決まった。

 カンカン帽をかぶってギターを手にし「ボインは赤ちゃんが吸うためにあるんやで~」という歌詞は衝撃的で一世風靡(ふうび)した。現在でも可朝さんの代名詞となっている。2017年に新しいバージョンを録音、CD発売した。

 可朝さんは1971年、参院選に出馬し、一夫多妻制の公約を掲げて落選した。2008年には知人女性へのストーカー規制法違反で逮捕された。最近は兵庫県西宮市内で独り暮らし。足腰が弱っていたが、時折、落語会に出演するほかは静かに暮らしていた。