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iPhoneで道行く人の名前を知る方法

4/10(火) 14:56配信

ITmedia エンタープライズ

 先日、ちょっとスマホで調べ物をしながら(本当はダメです)駅へと向かっていました。URLをメモしようと共有ボタンをタップすると、そこには見知らぬ人のアイコンが……。しかもご丁寧に、「○○のiPhone」と、本名が丸ごと表示されています。

意図せず個人情報をさらさないためにしておきたいiPhoneの設定

 周囲でiPhoneを持っているのは目の前の人だけだったので、この人の本名があっさり分かってしまいました。もちろん記憶からは消しましたけれど……。最近、こんなシーンを見かけることが多くなったような気がしています。

●なかなか認知されない「AirDrop共有問題」

 これは、iOSの「AirDrop」という機能によるものです。このAirDropは、近くにあるiOS端末をBluetoothで認識し、その人に写真やメモ、URLを直接送るという転送手段です。4G通信を使わないので通信容量を消費することなく、数タップでコンテンツを送りあえる便利な機能です。ちなみにmacOSでも使えます。

 さて、もし今、あなたがiPhoneなどのiOS端末を使っていて、「AirDrop共有問題」といわれてもピンとこなかったら、今すぐ「設定」→「一般」→「AirDrop」を開いて「連絡先のみ」(もしくは「受信しない」)を選択してください。もしくは、画面を下から上にスワイプし、左上隅のネットワーク設定のカードを長押しして、AirDropの設定を「連絡先のみ」にしましょう。

 この設定を「すべての人」としていると、周りを歩いている全く無関係な他人に本名まで知られてしまうリスクがあります。できれば、この本名の入ったiPhoneの名前も、きっちり変更しておくことをお勧めします。インターネット共有などでも出てきてしまいますからね。


 AirDropはiOS 7から搭載されている機能で、この問題も当時から何度も話題になっていました。にもかかわらず、いまだに「本名ダダ漏れiPhone」をよく見かけます。まだまだ、周知が足りていないのでしょう。

●意図せず個人情報をさらさないためにできること

 この問題は、「満員電車で相手の名前を知る方法」というようなイメージで捉えられることが多いですが、実際には、多くの人がiPhoneを持っている空間では個人の特定までには至りません。本当に深刻なのは、「歩きスマホをしている時に個人を特定されること」かもしれません。

 Bluetoothの電波が届く距離まで近づき、AirDropで相手のiPhone名を特定する――。この方法だと、さほど不信に思われることなく、相手が一番抜かれたくない情報をピンポイントで取得できてしまいます。仮に本名が表示されていなかったとしても、他の方法で相手を不快にすることができてしまいます。例えば、悪意のある人が不快な画像を勝手に送りつけるようなこともできるわけで、いたずら目的ならばそれだけでも十分でしょう。本来なら、iOS側が安全を考えて「受信しない」設定を標準にしてくれるといいのですが……。

 iPhoneをはじめとするiOS端末を使っている人は、このAirDropの設定を見直してみてください。そして、できれば皆さんの家族や知人などにも設定の見直しを促してほしいのです。ちょっとした設定変更ですが、スマホ利用のリスクを大きく軽減できるはずです。

 AirDrop自体は、画期的で便利な機能ですが、便利な機能にはセキュリティのリスクも当然出てきます。まだ使ったことがない人は、これを機に一度使ってみて、その便利さとリスクの両方を実感してみてください。設定さえしっかりしておけば、情報のやりとりにこんなに便利な機能はないですよ。