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大谷フィーバーで考える 「米メディアが絶賛」のメディアとは?

4/10(火) 10:51配信

スポニチアネックス

 手のひら返しは確かだろう。私自身もここまでの活躍は想像していなかった。恐らく本人もではないか。エンゼルス・大谷翔平である。

【写真】同僚のバルブエナとお辞儀を交わす大谷

 オープン戦では二刀流に懐疑的だった米メディアの見方はガラリと変わった。米ヤフースポーツの敏腕記者と名高いジェフ・パッサン氏は「すみません。私が完全に間違っていました」との見出しで記事を使い謝罪。オープン戦では打者・大谷のスイングや二刀流の成否について、否定的な考えを述べていた。

 米メディアの見方を伝えることも、重要な報道の一つと考える。現地最前線で取材する米国記者が、どのような視点で、どのようなことを考えるか。自分も知りたいし、大谷選手ならその見方や常識を塗り替える可能性を秘めている。

 一方で首を捻ったのが、「米スポーツサイトで“大谷はこの惑星で生まれた存在ではない”とまで報じられた」とする日本での一部報道。出典となったサイトとは、ファンのブログに近い投稿を集めたものが中心である。

 その原稿を投稿した人物も「週末ブロガー」を名乗る一ファン。現場で取材にあたっているわけではない。その日も1時間刻みで他球場の乱闘騒ぎや、ゴルフ、カーレース、NBA、NFLなど、世界中のあらゆるスポーツの出来事に自らの感想を投稿していた。本業があるのだろう。投稿は自称通り、基本週末のみだ。

 米メディアの報道、と銘打つからには、出典メディアであり、執筆者の最低限のバックグラウンドは頭に入れておかなければならない。「現地報道」として伝えるのにふさわしい内容や信頼性はあるのか、ファンのつぶやきなのか。この引用などは後者の最たる例で、残念なのは、日本のネットメディアや一部テレビ局のニュース番組でさえも垂れ流していたことだ。

 今後も大谷の活躍は日米両メディアの注目を集めていく。ファンの声がいけない、と言いたいわけではない。一ファンの声として、大事な気づきをもたらし、多くの人々を納得させる意見は増えている。「この惑星のものとは思えない」とつい感嘆したくなる米国人記者も出ておかしくない。重要なのはどこの、どの立場の人間が発信しているのか。きちんと把握して伝える、最低限の常識だろう。(記者コラム・後藤 茂樹)

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