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ハリルホジッチ、W杯直前の解任に専門家「日本サッカーの後退」

2018/4/10(火) 6:31配信

BuzzFeed Japan

ロシアW杯本番を間近に控える4月9日、日本サッカー協会はハリルホジッチ監督の解任と西野朗技術委員長を新監督とする人事を発表した。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

昨年の欧州遠征からの親善試合では結果は振るわず、サポーター、さらには一部メディアから批判を浴びていたのは確か。しかし、果たしてこの解任は正しかったのか。BuzzFeed Newsでは、サッカーの現状に詳しく、4月12日発売の最新号で「日本の敵の正体」との特集を組むサッカー専門誌「footballista」の浅野賀一編集長に、突然のハリル解任について話を聞いた。

ーーロシアW杯本番を約2か月後に控える中でのハリルホジッチ監督の解任劇。浅野さんは率直にどう思われましたか?

なぜ、準備期間がほとんどない今なのか。サッカーの常識ではあり得ない判断なので、それ以外の論理が働いたのかなと思いました。

ーーこの時期の解任となるとアフリカや中東諸国くらいで、他の国ではほぼ見ません。過去5大会を振り返ると、W杯直前の監督交代が好成績につながったケースはありません。

アフリカや中東諸国など組織のオーガナイズがない国が一時期の感情に任せてやってしまうパターンですね。なぜ、このようなパターンに成功ケースがないかというと、代表のチーム作りというのは常に安定したパフォーマンスを出さなければならないクラブチームのそれとは違って「予選突破」と「本大会の成績」以外に結果を評価できないんですね。

だから予選が終わった段階で「これでは無理」と思えば監督を代えますし、「本番はこの体制で行く」と判断したならば、それ以降で代える理由はないんです。親善試合は「本番へのテスト」であって、そこでのパフォーマンスに意味はないからです。

情報化時代でアナリストの分析力が上がり、今後のW杯は「情報戦」になると思います。なので、情報はできるだけ隠した方がいい。中堅・弱小国ならなおさらです。それをクラブチームと同じく目の前の試合で評価すると、大変な間違いを犯すことになってしまいます。

ーー浅野さんはW杯本大会進出を決めた後の、日本代表の戦い方をどう見ていましたか?

例えば、3月のマリ戦は大島僚太、森岡亮太、宇佐美貴史を同時起用した「攻撃型」で前からプレスをかける形でしたが、これはリードされて点を取りに行く形のテストだと思います。

本大会でのセネガル戦でスタートからこの形は考えにくい。いろんなシチュエーションを想定してサンプルを取っていたのでしょうし、それでまったく問題ないと思います。

昌子源、植田直通の鹿島のCBコンビや小林悠、大島の川崎コンビなど同じクラブ同士の連係を使わなかったのも、素の状態でハリルのサッカーにどうハマるのかを見たかったのだと思います。要は勝ち負けを完全に度外視したテストだったんですね。

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最終更新:2018/4/10(火) 7:17
BuzzFeed Japan

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