ここから本文です

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。
Internet Explorerのアップデートについて

伊丹空港、南北到着口を集約。新店舗多数の中央エリアや展望デッキを4月18日先行オープン

4/11(水) 21:33配信

Impress Watch

 関西エアポートは4月11日、ターミナルビルのリニューアル工事を進めている伊丹空港(大阪国際空港)において、4月18日に先行オープンする中央エリアや展望デッキの内覧会を実施した。改修は2016年2月に着手し、2020年のグランドオープンに向けて引き続き工事が進められる。

【この記事に関する別の画像を見る】

 この改修工事では、出発/到着の動線見直しや商業エリアの見直しなどが行なわれ、2018年4月までにターミナル前道路の違法駐車や混雑への対策として一般車降車専用レーンを設置したほか、環境性能に優れた外壁パネルの設置などを実施。保安検査場のスマートレーンも本格運用に向けたトライアルを実施している。

 4月18日に先行オープンするのは中央エリアが中心で、従来からの変更点は主に3つ。

 1つ目は、これまで到着口も含めて航空会社別に南北のターミナルに分かれていたが、到着口を中央エリアの2階に集約。大阪モノレール駅との間をベデストリアンデッキで結ぶほか、一般車用の送迎スペースも設置。バスやタクシーの乗り場も中央エリア1階前へ集約する。乗り場の集約に伴い、伊丹空港に乗り入れているバス事業各社は乗り場の変更を案内している。

 2つ目は、リニューアルのために閉鎖していた展望デッキで、4月18日にリニューアルオープン。従来より滑走路側に約20m増床、面積を約5400m2から約7700m2へと約1.5倍に拡大。テラス席を備えるカフェや、イベントなどを行なえるステージエリアも整備した。

 3つ目は商業施設の変更で、中央エリアに34店舗のテナントが入店。うち30店舗が新規出店で、空港内に醸造所を持つワイナリーなど日本初や関西初の店舗もある。

 このほか、本稿で紹介する内覧会では公開されていないが、MRJなどにも対応する小型機対応のフィンガーを、ANA側のターミナル最南端部に設置する。

■約130名の関係者が集まったセレモニー。「大阪いらっしゃい大使」の桂文枝氏も登場

 先行オープン内覧会の会場で行なわれたセレモニーには、関西エアポートの代表者のほか、地元選出の国会議員、周辺自治体の首長、航空会社やテナントの関係者ら約130名が参加。あいさつに立った関西エアポート 代表取締役社長 CEOの山谷佳之氏は、4月から関西エアポートが伊丹空港、関空(関西国際空港)、神戸空港の3空港一体運用を行なうことを記念して4月9日に神戸市内でレセプションを開催したことに触れつつ、「内覧会なので地味にやろうと思っていたが、そうならずにうれしく思っている。伊丹でなにもないのは寂しいと思って企画した。多くの人に集まっていただいてうれしく思う」とする一方、「(改修プロジェクトは)ようやく半分少し終わったかなというところ。日ごろ運用している空港なので一気呵成とはいかないが、グランドオープンは2020年の東京オリンピック前を予定しているので、その際にはもっと盛大にオープンの式典をしたい」と予告した。

 今回のリニューアルについては、「いままでの伊丹空港とは少し違う飲食、物販の出店がある。各社の知恵を集めていただき、オリックスやヴァンシ・エアポート(VINCI Airports)の知恵も融合させて、この中央部分にオープンにいたっている」と、従来とは違う取り組みができたことを紹介した。

 また、山谷氏個人としては、近隣に家を構え、新婚旅行も伊丹空港から出発した思い出深い空港であるとし、「非常に華やかな空港でもあった。そういった空港をなんとしても再現したいとの思いで知恵を絞った」と明かし、「今後も伊丹空港に期待していただき、皆さんのご要望にも応えていきたい」と、引き続き行なわれる改修プロジェクトへの意欲を見せた。

 続いてあいさつに立った関西エアポート 代表取締役副社長 Co-CEOのエマヌエル・ムノント氏は、「関西エアポートが実際に運営を引き継ぐ前から、伊丹空港の改修というアイディアが生まれていた。それがなければ今日の日はなかった」と話し、民営化前に改修を検討した先人への感謝を示した。

 そして、今回のリニューアルの概要について紹介したうえで、「非常にユニークなショップが並んでいる。一連のお店を通じて、“プレミアム関西”――関西のよさを認識してもらいたい」と先行オープンエリアの目的を説明。「(伊丹空港にとって)このような大改修は初めてだと理解しているが、この改修を通じて、地元の方に旅客としてだけでなく来ていただいて、新しい体験をしていただけるような空港にしたい」と述べた。

 来賓からは自由民主党 副幹事長で池田市(大阪9区)から選出された衆議院議員の原田憲治氏が代表してあいさつ。現在の伊丹空港のターミナルが開業した1969年には大学生で、そのころから伊丹空港を見てきたとの立場から、「一番気になっていたのが、ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)のターミナルが別々になって、2カ所にバスの停留所やタクシー乗り場があること。特にバスは、ANAの利用者が大勢乗ると、JALの方の乗り場では席がいっぱいで乗れないということがあった。これを解消していただける」と、改修によるメリットについてコメント。

 さらに、「私が希望するのは、名前のとおり、大阪“国際”空港なので、税関や入出国管理などの施設も作っていただいて、昔のにぎわいを取り戻せたらと思っている」と述べたほか、「ショップも新しくなった。大阪らしいものや、京都や神戸からも有名なお店が出店していただいている。これまでは21時の最終便の時間にはお店が閉まっていたが、今後は23時までオープンしている。ぜひこの地域のみならず関西のにぎわいをこの場所に求めていただいたらありがたい」と話し、地域のにぎわいを創生する空港となることを切望した。

 その後、周辺自治体の首長らを交えて鏡開きが行なわれたのち、会場には「大阪いらっしゃい大使」の桂文枝氏が登場。「(自宅が)空港に近いので子供を連れてよく遊びに来たし、ここから東京や福岡などいろいろなところへ仕事に行った。同じような店が変わらなかったので、だんだんとギリギリに空港に来て、いろいろなところへ飛び立つようになってしまった。リニューアルされたこちらを見せていただき、本当にビックリした。ほかにはあまりないお店がたくさんある。近隣の皆さんも楽しみも来ていただきたいと思う。私もこれからは、3時間ぐらい前に空港へ来て、30軒以上あるのでいろいろなものを食べたい」と感想を述べた。

 また、「関西には年間1100万人の外国の方が来ている。成田や関空から来るが、この空港ほど中心部に近い空港はあまりない。この空港を利用していただきたい。いっぱい遊ぶところがあって楽しい。やっと国際空港の仲間入りができたと感じた。これからも新しくなった空港で大いに盛り上げていきたい」と話した。

 そして桂文枝氏は、セレモニーの乾杯でも音頭を取り、「伊丹空港へ、いらっしゃ~い」と唱和をうながし、会場を盛り上げた。

 セレモニー終了後には、山谷佳之氏、エマヌエル・ムノント氏が報道陣の囲み取材に応じた。山谷氏は今回のリニューアルのポイントとして、「レイアウトを大きく変えたが、集客施設でもあるので、レイアウトの次にデザイン。デパートのレストラン街のようなイメージが出せたのでは」と感想を述べた。

 また、「伊丹空港は50年間ほとんど変化がなく、新しい施設を作る経験がなかったので、ヴァンシ・エアポートやいろいろな方が知恵を出し合った。50年近くも大きな改修をしていないと、空港が飛行機を乗るためだけの施設になってしまう。そうではなく、行くとウキウキする、楽しいといった高揚感を持てる場所にしたい」とし、今回のリニューアルで「トイレなどのサインはヴァンシ・エアポート標準デザイン。上品に感じていただけるのは」と話した。

 伊丹空港の今後について、山谷氏は「もっと利用者が増えていくと考えている。その過程で、空港のあり方も徐々に変わってくるだろうと思っている」とする一方で、「未来を見過ぎてしまうと目の前にあることをどうするのかということになりかねない。変化が起きたときに臨機応変に対応する」とコメント。ムノント氏も「変化に対して着実に行なうべきことをやっていく。まずは2020年のグランドオープンに向けた工事が重要。完成したときにはなんらかのイノベーションを感じていただけるのでは」と、両氏ともまずは改修プロジェクトの貫徹を重視する姿勢を示した。

■南北ターミナルを集約した到着口。手荷物受け取り所は1カ所に

 これまで南北に分かれていた到着口が、中央エリアに集約されたのは今回の先行リニューアルのポイントの一つ。手荷物受け取り所も1カ所になり、南北ターミナルから到着した旅客は、すべてここを通る動線となる。この場所は、以前は13番搭乗口、14番搭乗口の待合所だった場所で、その待合所を両脇に移設して、手荷物受け取り所のスペースを確保した。

 手荷物受け取り所には8台のターンテーブルがあり、南(ANA)側から順に番号が振られ、5番と6番の間に出口が設けられている。出口の先はそのまままっすぐ進むとモノレール駅へ向かうペデストリアンデッキにつながっている。

■約1.5倍に拡大した展望デッキ。テラス席や、初の「5階」席があるカフェも

 展望デッキは、従来のフェンスのさらに前方部分を整備し、面積を約1.5倍に拡大。南北ターミナルと中央エリア部分の3カ所にスペースを設ける。老朽化した床も貼り替え、一部に天然芝を敷いている。デッキと空港の仕切りはワイヤーフェンスとなっているので、レンズも通しやすい。

 中央エリアの展望デッキ部分には、新たにカフェ&ダイニングの「NORTHSHORE(ノースショア)」や「ボーネルンドあそびのせかい」「よしもとエンタメショップ」が出店。

 NORTHSHOREは、カフェや軽食を取れる広々としたダイニングで、テラス席を設けるほか、伊丹空港では初めて5階にも席を用意。飛行機の離発着を眺めながらゆっくりした時間を過ごせる。

 ボーネルンドあそびのせかいは、玩具売り場と遊戯場がある複合施設。子供連れのファミリー向けで、屋外にもアスレチックを設置している。

■日本初、関西初が多数出店する商業施設

 中央エリアの2~3階は飲食や物販などの商業施設が軒を並べる。先述のとおり店舗は34店舗(1階、4階含む)で、うち新規出店が30店舗となる。

 物販店は主に2階の北(JAL)側に集中。Bâton d'or(バトンドール)や銘菓など関西でメジャーなお土産ものを集めた「関西旅日記」や、関空に続いての出店となる「ポケモンストア」、「ル パティシエ タカギ」のオーナーシェフである高木康政氏のスイーツも楽しめる「キットカット ショコラトリー」など、お土産や雑貨の店舗が並ぶ。

 2階の南(ANA)側と3階は飲食店が並ぶ。2階南側はカフェや和食、中華などの名店が出店するほか、3階は飲食店スタイルでの出店は初めてという城崎温泉の旅館とコラボした「海キッチン KINOSAKI」や、空港のニーズに合わせた新業態での出店となる「大阪お好み焼き 清十郎」、世界の空港でも初めてというワイン醸造を行なう「大阪エアポートワイナリー」など、特徴的なお店が出店している。

 なお、大阪エアポートワイナリーの店内でのワイン醸造については4月5日に認可が下りており、醸造を開始。2カ月ほどの期間が必要となることから、空港内店舗で醸造したワインの提供は6月ごろからスタートする予定で、それまでは同店運営社のほかのワイナリーで醸造したワインを提供するとしている。

□2階北(物販エリア)

□2階南(レストランエリア)

□3階(レストランエリア)

□4月18日の先行オープン店舗一覧

【飲食】1階:WOLFGANG PUCK PIZZA(ピッツァ、国内空港初、関西初)
【飲食】1階:バル・カフェ Massa(バル・カフェ、国内空港初)
【飲食】2階:キットカット ショコラトリー(カフェ・洋菓子、関西初)
【飲食】2階:美々卯(和食/麺類、国内空港初)
【飲食】2階:ル・パン神戸北野(カフェ、国内空港初)
【飲食】2階:NICK STOCK(カフェ、国内空港初)
【飲食】2階:CURRY&SPAGHETTI ダイヤモンドカリー(洋食/カレー・スパゲッティ、国内空港初)
【飲食】2階:さち福や CAFÉ(和食/定食)
【飲食】2階:丸福珈琲店(カフェ)
【飲食】2階:551 蓬󠄀莱(中華料理/豚まん、リニューアル)
【飲食】2階:がんこ(和食/寿司)
【飲食】3階:海キッチン KINOSAKI(海鮮料理・クラフトビール、国内空港初、日本初)
【飲食】3階:大阪お好み焼き 清十郎(和食/お好み焼き・鉄板焼き、国内空港初、日本初)
【飲食】3階:大阪黒門市場まぐろのエン時(和食/丼、国内空港初)
【飲食】3階:大阪エアポートワイナリー(ワインバル、国内空港初、日本初)
【飲食】3階:名代とんかつ かつくら 京都 三条(和食/とんかつ・一品料理、リニューアル)
【飲食】3階:DEAN&DELUCA CAFE(カフェ)
【飲食】4~5階:NORTHSHORE(カフェ、国内空港初)

【物販】1階:ローソン(コンビニエンスストア)
【物販】2階:SORAMISE(雑貨、関西初)
【物販】2階:関西旅日記(おみやげ、国内空港初)
【物販】2階:pon pon × Chris.P(菓子、国内空港初)
【物販】2階:黒船(菓子)
【物販】2階:SAC’S BAR(服飾雑貨)
【物販】2階:ポケモンストア(キャラクターグッズ)
【物販】2階:コクミンドラッグ(ドラッグストア)
【物販】2階:スワロフスキー(アクセサリー)
【物販】2階:MARUSHO(レディス/メンズファッション・服飾雑 貨、リニューアル)
【物販】4階:アクタス(家具・テキスタイル・インテリア雑貨、リニューアル)
【物販】4階:よしもとエンタメショップ(お土産・キャラクター雑貨)

【サービス】2階:HAIRS N.J 1963(理容、国内空港初)
【サービス】2階:Queensway Light/ Q’s ボディケア(リラクゼーション、国内空港初)
【サービス】2階:インフォメーションひょうご・関西(観光PR)
【サービス】4階:ボーネルンドあそびのせかい(親子向け複合遊戯施設・教育玩具、国内空港初)

トラベル Watch,編集部:多和田新也

最終更新:4/18(水) 18:07
Impress Watch