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岩盤亀裂や地下水原因か=大分山崩れ、専門家指摘

4/12(木) 7:05配信

時事通信

 大分県中津市耶馬渓町では、大雨や地震などがなかったのに山崩れが起きた。

 土砂災害の専門家らは、岩盤に生じた亀裂や地下水の水位上昇により、崩落が発生した可能性を指摘する。

 2005~10年に現場周辺を調査した産業技術総合研究所の石塚吉浩・火山活動研究グループ長によると、周辺は噴火による火山岩や堆積岩が混ざった柔らかい地層の上に、100万年前の別の噴火でできた「溶結凝灰岩」が中心となる地層が積み重なっている。

 石塚氏は「(当時の調査では)溶結凝灰岩に垂直方向の亀裂が入っているところがあった」と説明。土台部分の柔らかい地層が少しずつ浸食された結果、大雨や地震がなくても上の地層にある岩が亀裂部分からはがれ落ち、山崩れのきっかけになった可能性を指摘する。北海道の層雲峡でも1987年、同じような崩落で死傷者が出たケースがあったという。

 砂防・地すべり技術センターの池谷浩・研究顧問は「現場の写真や映像を見ると、崩れた山の斜面に少量だが水が流れ出ている。土砂崩れ発生前に地下水の水位が上がり、地面が動きやすい状態になっていた可能性がある」との見方を示した。

 海堀正博・広島大大学院教授(砂防学)は14年に広島市を襲った土砂災害で調査団長を務めた。今回の山崩れについて、火山活動の噴出物の風化が進んで粘土質になり、すべり面になった可能性があるとする。

 85年に長野県の地附山で起きた大規模な地すべりも雨が降っていない時に起きており、規模が大きくなると雨から発生までに時間がかかる傾向があるという。広島では大雨の最中に表層崩壊が起きており、「(メカニズムが)全然違う」と話した。 

最終更新:4/12(木) 8:20
時事通信