ここから本文です

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。
Internet Explorerのアップデートについて

廃校でアワビ養殖 地域活性化に一役 修学旅行生受け入れも

4/12(木) 18:01配信

みなと新聞

 民泊型教育旅行を手掛けるNPO法人エコ・リンク・アソシエーション(鹿児島県南さつま市、下津公一郎代表)は新規事業としてアワビの養殖に取り組む。2016年に鹿児島水産センター(株)(鹿児島県南さつま市)を設立し、廃校した小学校を活用してクロアワビを養殖。今後は付加価値の高い製品を作って売り込む他、生産規模も拡大する。

 同法人がアワビ養殖に参入したのは、鹿児島大水産学部卒業生を迎え入れたのがきっかけ。「4年間アワビの研究を行い、アワビに関する事業がしたいと志望してきた」(下津代表)。その後同大やアワビの養殖、加工を手掛ける日本白神水産(秋田県八峰町)の支援を受けて鹿児島水産センターを設立した。

 センターは下津代表が社長を務め、昨年10月から本格的に事業を開始。廃校した南さつま市立久木野小跡地を借りて50リットルの水槽99基を導入した。クロアワビは日本白神水産から仕入れ、地元坊津からくみ上げた海水で養殖。乾燥ワカメを餌にし、半年かけて100グラム前後の出荷サイズに育てる。

 アワビは通常100グラムサイズに育つまでに2~3年かかるが、「当社で初めから養殖するのはコスト面で難しく、ある程度育ったアワビを仕入れている」(同)。クーラーや冷却器を使い、真夏でも室温を18度以下にコントロールして育てる。

 育てたアワビはしょうゆベースで味付けした燻製品に加工。「薩摩あわび燻製」の名前で飲食店に試験販売している。同商品はみそ焼き、刺身、アワビ飯といった調理に使え、今年度から本格的に売り出す方針。「さまざまな食べ方を提案して地域にアワビ料理を広めたい」(同)

 修学旅行生や地元住民を対象にした体験教室も開催。養殖場の見学やアワビの試食、貝殻工芸などを行っている。年間1万人前後の修学旅行生を受け入れるエコ・リンク・アソシエーションと連携し、食と体験をテーマにした教育に力を入れる。

生産拡大 鹿児島で“2校目”計画

 アワビ陸上養殖事業は今後も拡大する方針。前年度で廃校となった日置市立日新小(同日置市)を2カ所目の養殖場に活用する。久木野小にはアワビが食べられるレストランをつくる計画だ。下津代表は「南さつま、日置をアワビ産地として広めたい。地元に産業をつくって雇用を生み出し、地域を活性化させたい」と意気込む。

[みなと新聞2018年4月11日付の記事を再構成]

最終更新:4/12(木) 18:01
みなと新聞