ここから本文です

「漫画村」問題:「海賊版サイトブロッキング」はアリかナシか? 問題点を検証する

4/12(木) 12:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「漫画村」などの海賊版サイトを対象にした「サイトブロッキング」が話題になっている。

「漫画村」問題:「海賊版サイトブロッキング」はアリかナシか? 問題点を検証する【他の写真をみる】

サイトブロッキングとは?
ISP(インターネットサービスプロバイダー)等が、ユーザーの同意を得ることなく特定のサイトへのアクセスを遮断する措置。

毎日新聞の報道によると、政府は月内にも犯罪対策閣僚会議を開催し、ISPに対する海賊版サイトのブロッキングの要請を正式に決定する見通しだ。

なお、一連の報道との関係は不明ながら、「漫画村」は4月11日午前には一時表示されない状態になっていたが、同14時前後から再び断続的に表示可能になり、不特定多数への公開が継続していることを確認している。

漫画村とは?
コミックスや雑誌などが読み放題で無料公開されている、大規模な海賊版サイト。著作権法に詳しい福井健策弁護士によると、公開されているコミックスや雑誌は7万点以上。またSimilarWebによると、2018年3月の月間訪問者数の推定は総計1億7439万人にのぼる。その95%が日本国内からのアクセスと見られる。2017年10月時点との比較では、訪問者数は5カ月で2.5倍に急増している。

なぜ今、サイトブロッキングが必要なのか?

内閣府知的財産戦略本部の資料によると、著作権侵害サイトを訪問するユニークユーザー数は月平均1520万人、閲覧数は正規版サイトの2.46倍であるとされる。

福井弁護士は、「漫画村」などの海賊版サイトが違法と考えられるにも関わらず、これまで摘発できなかった理由について、以下の3点を述べる。

1、追及の難しい海外のサーバー上でサイトが運営されている
2、身元を隠してそれを運営できる技術が発達している
3、海賊版コンテンツにリンクを貼るだけの行為は、伝統的に適法と考えられてきた

その上で、「現場対策はほぼ手詰まり」「対象を明確に限定した(サイトブロッキングの)立法対応を進めるべき。それまでの間、被害甚大な海賊版サイトに限った緊急遮断もやむをえない」と語る。

コンテンツ企業大手カドカワの川上量生社長も2017年4月の知的財産戦略本部の委員会会合で、「サイトブロッキングがインターネット上の違法ダウンロードの防止策として究極的な方法」であり、「これ以外に根本的な解決方法がない」としている。

また、関係者とのやり取りから川上氏のものではないかと推察される正体不明のツイッターアカウントも、今回のサイトブロッキング要請の支持を表明。

1/3ページ

最終更新:4/12(木) 17:48
BUSINESS INSIDER JAPAN