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羽生善治氏、流ちょうな英語を話すワケは…

4/13(金) 16:56配信

夕刊フジ

 【高嶋ひでたけのラジオ“秘”交友録】

 2カ月ほど前、永世七冠の将棋棋士、羽生善治氏にインタビューする機会があった。

 永世七冠に輝き国民栄誉賞を獲得したというのに、羽生さんの日常には何ら変化がみられなかった。

 移動には原則、電車を利用し将棋会館にやってくるのだ。

 その日も1階の受付で「3階へどうぞ」。

 私が勝手に描いていたイメージでは、将棋連盟の広報担当者が現れて、「こちらでお待ちください」とインタビュー部屋に案内してくれる。そこでしばらく待つと、担当者に先導されて羽生さんが登場する、とまあこんな具合である。

 が、3階へ行っても誰もいない。ある部屋のドアノブに小さなボードが掛けてあり、「羽生竜王インタビュー」の文字が書いてある。

 そこで「あ、ここだ」とドアを開けようとしたら、内側からドアが開いて、なんと羽生さんが顔を出したのだ。

 羽生さんにはいちいち驚かされる。お待ちになっていたのである。

 ビックリといえば、リスナーから尋ねてくれとメールが殺到していたことがあった。

 世界のAIを探る番組で羽生さんが、AI囲碁の「アルファ碁」を生み出したデミス・ハサビスにインタビューしたのだが、それが実に流暢(りゅうちょう)な英語でのインタビューだったのである。

 私も含め、その番組を見た将棋ファンはビックリした。対局数も数え切れないという中で、よくまあ英会話を学ぶ時間があったものだ。

 「チェスの大会に個人で参加するのに英会話が必要だったのです」。何食わぬ顔で羽生さん。

 「最近はちょっと忙しかったのでだいぶ忘れましたよ」

 絶対、自慢話にしないところが羽生さんらしい。

 その羽生さんも47歳になった。最近の羽生語録をみると「さすが!」と思わず膝を打つ名言があった。

 「年を重ねるとブレーキの踏み方がどんどんうまくなってきて、アクセルの踏み方を忘れる。かなり意識的に、意図的にアクセルを踏む気持ちを持ちたい」

 私も含め「まあ、いいか」で済ます日常を反省する人も多いのではないか。

 ■高嶋ひでたけ(たかしま・ひでたけ) フリーアナウンサー。1942年生まれ、神奈川県横須賀市生まれ。明治大学卒業後、65年にニッポン放送に入社。『オールナイトニッポン』などに出演。深夜ラジオでは“ヒゲ武”の愛称で親しまれた。80年代からは『お早よう!中年探偵団』『あさラジ!』などで“朝の顔”として活躍してきた。1990年からフリー。

最終更新:4/13(金) 16:56
夕刊フジ