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神栖・太田小の桜並木再生 企画発案の児童が成人、笑顔で再開

4/13(金) 15:07配信

茨城新聞クロスアイ

かつての校門前の桜並木を復活させようと、2009年に始まった神栖市太田の市立太田小の桜の再生プロジェクト。当時6年生だった児童たちは成人となった今春、見事に咲き誇る桜の前で再会を果たした。3月末、卒業生ほか当時の校長や教頭、担任教員、見守ってきた地域住民ら約30人が集い、当時を振り返るとともに再生した桜並木を未来につないでいくことを誓った。

同校や住民によると、かつて校門前には約30メートルにわたって、トンネルのような桜並木があった。しかし年月を経て、枯れたり倒れたりして、次第に数が減り、桜並木はプロジェクトが始まった09年ごろ、古木が1、2本残るだけのさみしい風景に変わっていた。

「未来の学校を桜でいっぱいにしよう」-。児童らが再生プロジェクトを発案し、同校OBの住民らも参加して桜の植樹が始まった。当時校長だった西村力さん(61)は「植樹のため古木を自分たちの手で掘り出し、秋には落ち葉を集めて腐葉土を作った」と振り返る。

児童らは桜の花でいっぱいになった学校の未来像を描き、「20歳になったら、桜の木の前で再会しよう」と約束し合った。植樹はその後、在校生たちが引き継いだ。

プロジェクト開始時に植えた20本は大きく成長し、新入生を迎える桜のアーチになった。

再会した卒業生らは、思い出を語り合いながら桜でいっぱいになった校門や校庭を歩いて回った。西村さんは、「小学生の背丈ぐらいだった木が、今では私たちをはるかに超える高さとなり、大きく育ってくれた」と、桜と子どもたちの成長を重ねて感慨深げ。

宮沢優奈さん(20)は「桜が枯れず、花を咲かせ続けるよう、大切に育てていってほしい」と後輩たちへの思いを話した。

孫が同小に通う卒業生、井口伍郎さん(73)は「こうやって再会できてうれしい限り。皆の思いは受け継がれていくと思う」と笑顔を見せた。(関口沙弥加)

茨城新聞社