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広島県警「最大の懸案」逮捕のカギは 女子高生殺害事件

4/13(金) 12:02配信

朝日新聞デジタル

 広島県廿日市(はつかいち)市で2004年10月、高校2年生の北口聡美さん(当時17)が殺害された事件で、13日午前、山口県宇部市の会社員、鹿嶋学容疑者(35)が殺人容疑で逮捕された。発生から13年と半年。急転直下のカギとなったのは、「DNA型」だった。

【写真】山口県警山口南署から広島へ向け移送される鹿嶋学容疑者(右)=13日午前10時6分、山口市小郡下郷、藤野隆晃撮影

 「事件を解決できないのなら、刑事としての存在価値はない」

 事件を長く追っていたある捜査員は、こう言い残して退職していった。事件発生から18年3月末までに、広島県警は延べ約30万人の捜査員を投入。事件は県警にとって、「最大の懸案」とも呼ばれた。

 だが捜査は当初から難航していた。県警は現場に物色したような形跡が見られないことから、面識がある人物による犯行の可能性があるとみて捜査していた。現場には犯人のものと思われる指紋やDNA型、スニーカーの跡が残されていたものの、いずれも有力な手がかりとはならず、容疑者を絞り込めないまま時間が過ぎていった。

 警察庁は08年3月、犯人逮捕につながる有力情報の提供者に最高300万円の懸賞金を支払う「捜査特別報奨金制度」を適用。県警も情報提供を呼びかけるため街頭でチラシを配り、その場には北口さんの遺族も参加していた。「一日でも、一時間でも早く」。こう願ってのことだった。

 捜査が長期化する中、別の暴行事件で書類送検された鹿嶋容疑者が、捜査線上に急浮上する。鹿嶋容疑者のDNA型や指紋が、現場に遺留されたものと一致したためだった。県警は13日午前、宇部市内の自宅から任意同行を求め、逮捕に踏み切った。

 「容疑者逮捕」が報道されたこの日、廿日市市内の北口さんの自宅では親族とみられる女性が取材に、「あまり事件のことは話したくないし、思い出したくないんです」とうつむきながら話した。


■廿日市女子高生殺害事件の主な経緯

2004年10月5日 広島県廿日市市の高校2年生、北口聡美さん(当時17)が自宅で殺害される

同8日 広島県警が現場で目撃された男の似顔絵を公開

08年3月 事件に最高300万円の「捜査特別報奨金制度」が適用される

16年4月 事件直後に現場付近から走り去る男の目撃情報が県警に寄せられる。不審なバイクの情報提供もあった

18年4月 県警が鹿嶋学容疑者を殺人容疑で逮捕

(広島県警などへの取材による)

朝日新聞社