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高校時代の大谷は松井秀、ダルを超える衝撃…元スカウトが回顧

4/13(金) 17:04配信

デイリースポーツ

 開幕から二刀流で大活躍しているエンゼルス・大谷翔平。高校時代からマークしていた元阪神・菊地敏幸スカウトは、その資質について、松井秀喜、ダルビッシュ有をも超える逸材だったと証言した。

【写真】大谷が食事ドタキャン「彼はスーパースターだから」

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 25年間のスカウト生活の中で、最も衝撃を受けた選手は誰かと聞かれたら、「花巻東の大谷翔平」というでしょう。現在大リーグ、エンゼルスで投手、野手の二刀流で活躍している大谷です。正直、日本のプロ野球のレベルならば、このぐらいの活躍はするだろうと思っていましたが、いきなりメジャーの舞台でやれるとは。私の予想を大きく上回る選手です。

 初めて大谷を見たのは、2010年の秋でした。東北にいる関係者から「すごいのがいるよ」と言われて、東北大会が開催されていた山形県内の野球場に行きました。当時1年生の大谷の身長は180センチ後半くらいだったと思いますが、一目見てとんでもないのがいるというのが私の第一印象でした。投球フォームは今と変わらず力強いし、走る姿もいい。打ってもフェンス直撃と、1年生でこんな怪物がいるのかと、とにかく驚きの連続。星稜の松井秀喜、東北のダルビッシュ有とその後球界を代表する選手も見てきましたが、彼らを上回る衝撃度でした。

 大谷は2年夏の甲子園では初戦で敗れ、3年春も藤浪晋太郎の大阪桐蔭に初戦で敗退。最後の夏は岩手大会決勝で敗れて甲子園出場を逃しました。甲子園で結果を残せませんでしたが、この年のドラフト候補の中では大谷がナンバーワンだというのが私の評価でした。

 阪神のスカウト会議でも、地元関西出身で春夏連覇に導いた藤浪を1位で指名するのは球団としては当然ですが、将来的には大谷が上だと思いますと発言もしました。決して藤浪が低い評価という訳ではありません。藤浪も特Aランクの評価ですが、大谷は比較するレベルではないと思っていました。

 結果論かもしれませんが、日本ハムに進んだから今の大谷があるのでしょう。高校時代に米国か日本かで進路を迷っていましたが、直接米国に行っていたら二刀流の大谷は見られなかった可能性が高いと思います。いずれにしても、今後大谷のような選手に出会うことは難しいのではないでしょうか。

 ◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。今年から「AbemaTV」で東京六大学野球リーグの解説を担当。