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<シリア>政権軍、基地や空港から退避か 米からの攻撃警戒

4/13(金) 19:28配信

毎日新聞

 【カイロ篠田航一】在英民間組織・シリア人権観測所によると、シリアのアサド政権は12日までに、国内の主要空港や軍の基地から多くの兵士を退去させた模様だ。首都ダマスカス近郊・東グータ地区で7日に起きた化学兵器使用疑惑を受け、米国などによるシリア攻撃の可能性が浮上していることに備えた措置とみられる。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは専門家の話として、地中海に面したシリア北西部ラタキア県の基地が、付近の洋上に展開する米艦船から巡航ミサイル攻撃の対象になる可能性があると伝えた。ダマスカス近郊の基地が標的になるとの報道もある。

 フランスのマクロン大統領は「化学兵器の製造施設」への攻撃を示唆。アサド政権は2013年に化学兵器の廃棄を表明し、以後すべての関連物質は国外に搬出されたことになっているが、欧米諸国は現在も製造・使用が続いているとの見方を強めている。

 英BBCによると、シリア国内では現在、中部ハマ県マスヤーフ、ダマスカス郊外のドゥマルとバルゼの計3カ所で化学兵器が製造されており、シリア政府の研究施設・科学研究調査センター(SSRC)の管理下にあるという。アサド政権は昨年9月、マスヤーフの軍施設がイスラエル軍に爆撃され、兵士2人が死亡したと発表したが、この時の標的が化学兵器施設だったとの見方もある。イスラエルは攻撃を認めておらず、詳細は不明だ。

 一方、ロシアの駐レバノン大使は10日、「シリアを標的とするミサイルは必ず撃ち落とされる」とテレビで発言し、アサド政権側は迎撃態勢を整えているとの見方を示した。

 ロシアのタス通信は12日、シリアのアサド政権軍が首都ダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマを制圧し、同地区全域を支配下に置いたと伝えた。同地区は首都近郊に残る反体制派の主要拠点だったため、政権側は内戦での優位を一層固めた。政権の後ろ盾のロシアは12日、治安維持のため露軍部隊をドゥーマに配置し始めたという。

最終更新:4/13(金) 19:32
毎日新聞