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予算は10万円台!! メインにもモバイルにも使えるノートPCを探す

4/13(金) 18:21配信

ITmedia PC USER

 マウスコンピューターの「m-Book N500」シリーズは、15.6型ディスプレイと光学ドライブを搭載したクラムシェルタイプのノートPCだ。

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 マウスコンピューターのノートPCラインアップにはゲームプレイを重視した「G-Tune」シリーズや制作現場向けの「DAIV」シリーズは別格として、個人向けの多目的汎用ノートPC「m-Book」のラインアップだけでもアルファベット1文字を冠した12シリーズを擁している。

 その中で15.6型ディスプレイを搭載したモデルが最も多く、「B」「F」「H」「K」「N」「P」「T」の7シリーズで展開している。この中で「P」「T」シリーズは、グラフィクスコアに外付けの「GeForce GTX」クラスを搭載したゲームプレイも想定するハイエンドクラスになる。また、「B」「F」「H」シリーズはCPUに統合した「Intel HD Graphics」クラスのグラフィックスコアを使用する価格を抑えたクラスだ。

 今回評価するNシリーズは「K」シリーズとともに外付けグラフィックスコアを搭載するものの、それは、GeForce GTXより下の「MX」クラス、具体的には「GeForce MX 150」を採用する。m-Bookの15.6型ディスプレイ搭載モデルでは、まさにミドルレンジとなるシリーズで、NシリーズはKより上、という位置付けだ。

 他のマウスコンピューターの製品と同様、n-Book N500シリーズもBTOによってシステム構成を購入者がカスタマイズできる。導入するOSやメモリ容量、搭載する光学ドライブの有無と種類、ストレージ構成、無線LANモジュール、付属するソフトウェア、搭載カメラ、組み込むキーボードと付属するマウス、利用できるサポートと期間、付随するサービスと多岐にわたる。

 その一方で、搭載するCPUは、第8世代Coreの省電力モデル「Core i7-8550U」(4コア・8スレッド、1.8GHz、最大4GHz)で固定となる。他に本体搭載のディスプレイサイズと解像度(15.6型で解像度は1920×1080ピクセル。パネルはノングレア処理)とインタフェースもBTOに関係なく共通する。

 グラフィックコアとしては、先に説明したように外付けのGeForce MX150とCPUに統合したUHD Graphics 620を搭載している。NVIDIAでは、以前から複数のグラフィックスコアを混在するシステムにおいて、起動したアプリケーションによって有効にするグラフィックスコアを切り替えて使用できる仕組みを用意している。

 ゲームのようにグラフィックス処理が重いアプリケーションを起動したときは処理能力が高い外付けグラフィックスコアを有効にし、オフィスアプリのようにグラフィックス処理をそれほど必要としないアプリケーションを起動したときは消費電力を抑えたCPU統合のグラフィックスコアを有効とすることで、必要に応じて高いグラフィックス処理性能を利用しつつ、消費電力を抑えてバッテリー駆動時間を延ばしている。

 OSでは、64bit版Windows 10のエディションからHomeとProが選べる。システムメモリはDDR4-2400で容量は8GB、16GB、32GB。メモリスロットを2本用意しているが、8GB構成の場合はメモリ1枚差しでシングルチャネルでの動作になる。

 ストレージはM.2 Serial ATA 6Gbps接続のSSDと5400rpm HDDとの2基を搭載する。BTOではSSDのみ、または、SSDの2台搭載構成は用意していない。容量はSSDが256GB、512GB、1TBで、HDDが1TBと2TBから、それぞれ選べる。光学ドライブの選択肢では、DVD±R DL対応DVDスーパーマルチまたはBDXL対応Blu-rayディスクドライブを用意する。

●USB Type-Cはないものの現状では問題なし

 本体サイズは、379.5(幅)×249.9(奥行き)×22.6(厚さ)mmで重さは約2.2kgだ。2.2kgは持ち運んで使えないこともない重さ。15.6型ディスプレイを搭載しているだけあって幅と奥行きは大きくなってしまい、収納できるカバンは限られるものの、厚さは22.6mmと薄いのでノートや資料などとの共存は十分可能だ。ただ、カフェの丸テーブルや1人分で区切られたカウンター席で使おうと思ったら、PCだけでいっぱいでカップを置く場所に苦労するのは覚悟しておきたい。

 搭載するリチウムイオンバッテリーの駆動時間はカタログスペックで約10.1時間と日中1日作業する分には十分持つ。ただ、最近では「電源が利用できるカフェ」を探してACアダプタを接続してノートPCを使うユーザーも多く、そのようなユーザーは電源アダプターも一緒に持ち歩く。この場合、標準で付属するACアダプターの375gが携行重量に加わることになる。サイズは約125(幅)×50(奥行き)×30(高さ)mmだ。

 インタフェースとしては、右側面にマルチカードリーダー(SD、SDXC、SDHC対応)にマイク、ステレオヘッドフォン端子、USB 3.0(Type-A)2基にHDMI出力、有線LANを備え、左側面にはUSB 2.0(Type-A)と光学ドライブ、そして電源ジャックを用意している。最近搭載するモデルが増えているUSB Type-Cは用意していない。無線インタフェースでは、IEEE 802.11 ac/a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.2 LEが利用できる。無線LANはBTOで選択できるモジュールによって、準拠する規格は同じながら、シングルストリーム433Mbps対応もしくは867Mbpsが利用できる「Intel Dual Band Wireless-AC 8265」を選択可能だ。

●ディスプレイとキーボード、タッチバッドは使いやすいか

 ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで解像度は1920×1080ピクセルだ。モバイル利用を重視した12型クラスや10型クラスのディスプレイを搭載したノートPCと比べて画面サイズが大きいので、1920×1080ピクセルの解像度でもフォントサイズは大きい。

 Microsoft Edgeの標準設定でITmedia PC USERを表示してみると、記事本文の2バイト文字(日本の「日」)の実測では横幅が約2mmだった。なお、評価機材を起動して最初に画面設定を確認してみたところ、解像度は1920×1080ピクセルだったものの、フォントのサイズ設定が推奨の128%となっている。この状態でも同じ条件で実測してみたところ、横幅は2.5mmだった。確かにフォントの表示サイズは大きいが、127%の画面表示はピントが合っていない写真のようなぼやけた画像となるデメリットもある。

 キーボードはアイソレーションタイプで右側にはテンキーも用意している。キーピッチのカタログスペック値は日本で扱っていないASCII配列の米国向け仕様だったのでキーピッチなどの実測値には言及しないが、キーを押した感触としては、柔らかすぎず固すぎず、キーを押下したときの反発もちょうどよい。強めにタイプしてもキーがぐらつかず、長文を打ち続けてストレスを感じることはなかった。

 キーボードにはバックライトとして白色LEDを組み込んでおり、周囲の輝度に合わせて自動で点灯する。スライドなどを映写する暗い会場で使うときに便利な他、個人的には家族が寝静まった後の照明を落とした部屋でも使えるという恩恵を感じた。

 タッチバットのサイズは106×66mmで設置場所は本体右側面からタッチパッド左辺までの距離が実測で89mm、本体前端からタッチバッド下辺までが13mmと本体左側に寄っている。これは、テンキーを右側に組み込んでいるためで、アルファベットやEnterキーが並ぶ通常範囲であれば「G」キーと「H」キーの間にタッチパッドのセンターがくる。クリックボタンを統合した「一枚物」タイプだ。評価機材でクリックボタンとして認識するエリアを実測したところ、タッチパッド下辺から上に15mmまではクリックボタンとして認識してくれた。この「下辺からの距離感」を把握して置けば、一枚物のタッチパッドでも使い勝手は改善できる。

●評価機材構成とベンチマークテスト

 ここからm-Book N500シリーズの処理能力をベンチマークテストで検証する。今回検証ではシリーズの中でストレージに容量256GBのSSDと1TBのHDDを搭載し、DVDスーパーマルチドライブを内蔵する「m-Book N500SD-M2SH2」を用いた。そのシステム構成は次の通りだ。

 3Dデータのレンダリング処理でCPU性能を測る「CINEBENCH R15」の結果はCPUで507(cb)、シングルコア時で116(cb)となった。先日レビュー記事を掲載したマウスコンピューターの「4万円台」ノートPCと比べるとCPUで4倍弱、Singleで3倍近いスコアだ。

 一方で、m-BookシリーズでCore i7-7700HQ(4コア8スレッド、2.8GHz、最大3.8GHz)とGeForce GTX 1060を搭載した上位モデル「m-Book T」(型番「T500SN1-SH2」)で測定した値にはCPUで200ポイント、Singleで43ポイント及ばない。

 ストレージ性能を評価するCrystalDiskMark 6.0.0では、SSDとHDDそれぞれで測定したが、SSDではシーケンシャルリード548.2MB/sとm-Book TのSSD測定値に迫る値を出している。HDDのシーケンシャルリードは132MB/sとこちらはm-Book TのHDD測定値を上回る(ただし、CrystalDiskMarkのバージョンが異なるので参考程度に)。ただし、m-Book Tではより転送速度の速いM.2 NVMe SSDをBTOで選べるのに対し、m-Book N500シリーズで選べるSSDはSerial ATA 6Gbpsだけなのは留意しておきたい。

 PCの利用場面を想定したシナリオに従ってアプリケーションを走らせて処理能力を測定するPCMark 10とPCMark 8の測定結果では、オフィスワークを想定したPCMark 10 Essentialが7310、オフィスアプリの動作を想定した同Productivityが6894、映像制作や写真補正利用を想定した同Digital Content Creationが2909という結果。一方のPCMark 8 Homeでは3845、同Creativeで4983、同Workで4861となった。m-Book Tの測定結果には及ばないものの、その差はEssentialで1割程度にとどまる。

 ゲームにおける描画処理速度は3DMarkで測定した。結果はDirect X9のIce Storm Extremeが44068、DirectX 10のCloudGateが12074、DirectX 11のFire Strikeのスコアは3194ポイント。DirectX 12のTime Spyは1182ポイントだ。さすがにゲーミングノートPCクラスのGeForce GTX 1060を搭載するm-Book Tのスコアには遠く及ばない。

●最初に持たせる1台としてぴったりのオールインワンノート

 、15.6型ディスプレイとCore i7クラスの処理能力を搭載するm-Book N500シリーズは、メインマシンとして使いたいユーザーを想定しながらも、薄いボディーと省電力タイプのCPUを採用することでモバイル利用も重視するという「多目的」ノートPCといえる。

 2.2kgという重さは現代のモバイルPCとしては重い部類に入るが、オフィスデスク、もしくは、学校の研究室にある自席と自宅の往復だけ、という移動なら無理なく携行できるはずだ。バッテリー駆動時間が10.1時間と長く、ACアダプターを持ちはこぶ必要もない。

 高い処理能力と大画面ディスプレイを有しながら、このサイズのノートPCとしては軽量・薄型と、相反する性質を両立している。それでいて、購入価格が今回評価したm-Book N500SD-M2SH2の構成で12万9800円(税別)、さらに、HDD500GBを搭載した最小構成のm-Book N500BDなら10万9800円(税別)で購入できる。

 季節柄「新生活を始めるにあたって子どもにPCを1台持たせたい」あるいは「新生活を始めるにあたって親にPCを1台置いていきたい」という需要には、有力な候補になるだろう。

最終更新:4/13(金) 18:21
ITmedia PC USER