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熊本地震─災害時に威力を発揮した大西市長のツイッター

4/13(金) 9:30配信

ウェザーニュース

2016年4月14日午後9時26分、熊本県熊本地方を震央とする、マグニチュード6.2の地震(前震)が発生し、熊本県益城町で震度7を観測しました。

発災直後からツイッターを駆使し、市民・被災者の生の声に触れ、自らも積極的に発信した大西一史市長(フォロワー:約10万人)に、災害時におけるツイッターの威力と課題について伺いました。

ツイッターで「ボランティア募集」

Qツイッターで、特に気遣われている点はなんでしょうか?

 「発災当初の情報収集ですね。今もっとも必要なものは何か、リアルタイムで被災者の状態を把握するための情報収集の手段として利用しました。また、ツイッターによる市長からの情報発信は、信頼される一方で、誤った情報を発信すると取り返しがつかないことになります。

必要な情報の発信について、担当部署に確認の上、できるだけ正確な情報を簡潔で分かりやすい文章にするように心がけ、リツイート(引用)されても誤解を招かないような内容であることを確認し、『一呼吸置いてから発信』していました」

Q市長のツイートに対して、どんな返信がありましたか?

 「主だったものでは、漏水箇所特定情報の提供、災害ごみ関係の情報提供などがありました。さらに『ボランティアを募集しています』というツイートは、すぐに拡散されてその影響力に驚きました。一方で、市への苦情や不満も多く寄せられました」

Qそれらはどのように役立ちましたか?

 「苦情や不満を含め、被災者の置かれている状況や被災場所の特定など、市民からの情報提供が得られたことによって、災害対応のスピードアップにつながったと思います」

デマ情報の拡散防止

Q当時、「熊本市動植物園からライオンが逃げた」というツイートが流れましたが、どう対処されましたか?

 「誤解を招くもとなので『デマ』や『ライオンが逃げた』などには反応せず、わたしから熊本動植物園など関係各署に直ちに連絡をとりました。そのうえで『熊本市から発表する震災関連の情報は、熊本市のHP情報が公式なものです。これ以外の情報は熊本市からの発表ではありませんのでご注意ください』とツイートし、新たな『デマ』の拡散防止に努めました。

おかげさまで多くのリツイートにより『デマ』にまどわされない正確な情報が市民に伝わったと思っています。何よりも市長自らの発表ということで信頼いただけたことが大きく、混乱はすぐに終息へと向かいました」

Qツイッターで文面、内容にこだわる部分はどこですか?

 「通常は自分の身の回りのことや季節のことなど生活に根ざしたツイートで、多くの方々に親しまれるようにしています。ネガティブな表現は出来るだけ避けています。一方、非常時には一転して『正確と冷静』が求められます。また、市民の方々に安心していただける情報発信に注力しています」

Qリプライ、引用リツイートのコメントへの対応はどうされていますか?

 「原則的にリプライはしません。どうしても情報提供が必要な場合は、担当課等の連絡先を記載して対応しています」

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