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日常生活に障害及ぼす「睡眠時無呼吸」 脳卒中リスクも

4/13(金) 19:17配信

福井新聞ONLINE

 睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返す「睡眠時無呼吸症候群」は、日中は倦怠感や集中力低下、強い眠気などを引き起こし、日常生活に障害を及ぼす。酸素の欠乏によって心臓や血管に負担がかかるため、不整脈や脳卒中などのリスクも高まる。福井県済生会病院(福井県福井市)では今春、同症候群の潜在的な患者を早期に発見し治療につなげようと、専門外来を設けた。

 同症候群のほとんどが、喉の周囲の筋肉が緩むことで、空気の通り道(気道)がふさがったり狭くなったりして起こる「閉塞性」の患者だ。▽肥満傾向にある▽首が短くて太い▽寝酒の習慣がある▽骨格的に顎が小さい―といった人は発症しやすい。中年以降の男性に多く、女性は閉経後に増加するという。

 自覚していたり家族から指摘されたりしていても治療を受けずにいる“潜在的患者”が多いとみられている。交通事故のリスクが一般より上がり、集中力や労働生産性が低下するほか、高血圧や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの合併症を引き起こす可能性が高まることも分かっている。

 開設された県済生会病院の専門外来は、耳鼻咽喉科の医師が担う。問診のほか血液検査、鼻腔通気度検査、鼻腔内視鏡などによる「初診時スクリーニング」を行った後、指先センサー、呼吸センサーで血液中の酸素量や呼吸についての検査を実施。その結果、無呼吸低呼吸指数(AHI)40以上の場合は治療に入る。40未満でも睡眠時無呼吸が疑われる時は入院(1泊2日)し精密検査を行う。

 治療には、日々の睡眠中にホースやマスクで気道に空気を送り、閉塞しないようにする「持続陽圧呼吸療法(CPAP)装置」を使う。また、必要に応じて鼻腔形態手術や扁桃腺除去手術を行うほか、糖尿病・内分泌代謝、循環器内科などと連携して治療を進めることもある。

 担当医の1人、兼田美紗子医長は▽規則正しい睡眠▽減量▽禁煙▽寝酒を控える―などの生活習慣の改善や、仰向けでなく横向きで寝ることも重要とする。「放置し続けると突然死に至るケースもあり、早期治療が肝心。治療を受けて体が楽になったという人も多い」と話している。