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【ライターコラムfrom福岡】千姿万態な攻撃陣へ…韓国人アタッカー、ユ・インスというニューカラー

4/13(金) 18:27配信

SOCCER KING

 J2リーグ開幕戦の接触プレーで、右下腿の脛腓骨間膜を損傷して離脱していたMFユ・インスが、約1カ月半ぶりにゲーム復帰した。J2第8節、横浜FCとの一戦で67分に出場したインスは、「(7試合ぶりのゲームで)試合のテンポに、少しついていけない部分があった」と話したものの、スピードを生かしたサイドアタックや、守備時のチェイシングなど、持ち味を発揮して復帰をアピールしてみせた。

 FC東京から今季、期限付き移籍で加入した韓国人サイドアタッカーのインスは、開幕前のトレーニングマッチでもゴールを挙げるなど、加入直後から好調を維持し、FC岐阜との開幕戦のスタメンの座を勝ち取った。しかし初戦のアクシデントで離脱することとなり、前節までリハビリ中心の日々が続いた。「(ケガをして)役に立てない申し訳なさはありましたが、ケガを受け入れ、自分が成長するためのトレーニングを積んできました。外からチームを見て、守備のやり方、攻撃の部分など学べるところも多かった」。インスはその日々を、前向きな言葉で振り返った。

 アビスパ福岡は昨季、リーグ戦残り4戦まで自動昇格圏内の2位をキープしていたが、終盤に勝ち切ることができず、あと一歩のところでJ1昇格を逃した。19得点(リーグ3位タイ)を挙げたFWウェリントンや、守備の要としてチームを支えたDF冨安健洋、サイド攻撃の起点となったDF亀川諒史ら15人もの選手がチームを去り、メンバーが一新された印象の2018シーズンスタートだった。

 しかし、それは戦力ダウンを意味するものではなく、攻撃陣ではインスのほか、スピードあるブラジル人FWのドゥドゥや長身のトゥーリオ・デ・メロ、経験豊富なFW森本貴幸など、タイプの異なる選手を獲得し、千姿万態な攻撃を仕掛けようとする進化の始まりにも見えた。実際、ここまでチーム11得点のうち、オウンゴールを除く10得点の半分はサイドを起点にしたクロスからだが、そのクロスに対してゴール前に入る人数は、昨年より厚みを増している印象であるし、昨季はロングボールから展開することの多かった攻撃のパターンも、多彩になっている印象がある。10得点のうち3得点がFWドゥドゥと森本、2得点が1.5列目で中央の起点となっているFW石津大介、ボランチの鈴木惇と7試合途中出場のエウレーが1得点ずつと、得点者が分散している点にも多彩性が表れている。

 そこに「裏を取る動きに自信があるし、もっと仕掛けたいと思う」というインスの復帰となれば、さらに攻撃のカラーが増える。次節は、前線からのハードワークが武器のレノファ山口FCとの一戦。全体的に押し上げてボールを奪いに来る相手だけに、そのDFラインの裏へ鋭く抜けるインスのプレーが、チームに勢いをもたらしてくれるはずだ。

文=新甫條利子

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最終更新:4/13(金) 18:27
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