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奈良先端大、神経ネットワークの形成解明 難病やがん治療に応用も

4/14(土) 7:55配信

産経新聞

 奈良先端科学技術大学院などの研究グループは、人の神経ネットワークの形成が、タイヤがグリップしたり、スリップしたりするのと同じような仕組みでコントロールされていることを突き止めた。これにより、難病の脳疾患の原因の一つが解明され、将来的にがん治療などへの応用も期待できるという。2月27日付の国際専門誌に発表した。

 脳内の神経細胞では、軸索(じくさく)と呼ばれる突起から他の細胞に情報を出力。これが適切な場所にのびていくことで神経ネットワークが作られる。この仕組みが正常に働かないと精神発達遅滞や歩行障害を伴う「L1症候群」などの脳疾患を引き起こすとされている。同大の稲垣直之教授(神経科学)によると、「ラミニン」というタンパク質が軸索を適切な場所へと導く仕組みが、タイヤのグリップとスリップで説明できるという。

 成長する軸索の先端では、タイヤ(L1-CAM)が路面(細胞外基質)上の標識を認識し、進行方向を決定づける。これまで標識を認識する仕組みは不明だったが、ラットと人の神経細胞を使った実験で、ラミニンをコーティングした路面ではタイヤがグリップして推進力が生じ、それ以外ではスリップすることで進行方向をコントロールしていることがわかった。

 また、「L1症候群」の患者の細胞を使った実験では、グリップが働かず、軸索が正しい方向へのびないことが確認された。

最終更新:4/14(土) 7:55
産経新聞