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インタビュー:ピエール・ガスリー「スーパーフォーミュラでの経験が、F1でも活かせている」

4/14(土) 9:50配信

motorsport.com 日本版

 今季からトロロッソ・ホンダの一員としてF1に参戦するピエール・ガスリー。彼にとって今年は、F1フル参戦初年度である。

あの歓喜再び……トロロッソのガスリーが4位に入ったバーレーンGP決勝動画

 そのガスリーは開幕戦オーストラリアGPはリタイアに終わったが、第2戦バーレーンGPでは予選6位、決勝でも4位に入る大活躍を見せた。これはガスリーにとってはもちろん、ホンダにとっても2015年にF1に復帰して以来最高の成績である。

 そのガスリーに、中国GPの舞台、上海国際サーキットで話を訊いた。

ーーバーレーンの4位は予想していましたか?

「まさか4位は予想出来なかった。今年2戦目、ホンダで2戦目のレース。でも、素晴らしい結果に興奮している。もちろん初ポイントだし。4位は素晴らしいだろう」

ーー好成績の最大の要因は何でしょうか?

「まだ2戦目だから、我々はまだクルマのポテンシャルを見極めているところだ。メルボルンで良いセッティングが出来、バーレーンではコースがより我々のクルマに合っていた。難しい点もあったがそれは僅かな部分で、大方の流れが我々の望む方向へ進んだ。もちろんチームは素晴らしい働きをしてくれ、僕もそれに対応することが出来たと思っている」

ーー昨年と比べて今年のクルマはどうですか?

「ポテンシャルは文句なく今年のクルマの方が良いし、走りのバランスはスローコーナーから中速コーナーに合っている感じだ。去年より安定感もあり、グリップも高い。全体的にポテンシャルは高いと思う」

「バーレーンでは全ての要素が上手く纏まった感じだった。バランスという点ではこれ以上ないという感じで、予選の1周は見事にはまり、Q3にまで進むことが出来た。決勝レースでもバランスが良くタイヤのでグラデーションも最小限に抑えることが出来て、良い結果に繋がった」

ーー正直言ってこれまでのトロロッソを知る者からすれば、予選5位(6位)、決勝4位は驚きの結果だったと思います。

「そうだと思う」

ーーGP2(いまのF2)やスーパーフォーミュラと比べて、F1はコンピュータ制御の割合が多いので運転は簡単だと聞いたことがあります。本当ですか?

「うん、F1の運転が難しいとは思わない。ただ加速時のGは強烈だし、スタート前のステアリングのセッティングはとにかく煩雑だし、タイヤは有効な領域が非常に狭いのでかなり使いにくい。こうした点が他のレースと違う点だ。ただ、どんなレースカーでも、限界で運転すると非常に難しい」

ーースーパーフォーミュラのダウンフォースはかなり大きいと聞きましたが、F1はその比ではありませんか?

「スーパーフォーミュラよりはかなり大きい。でも、僕にはスーパーフォーミュラが随分と役に立った。巨大なダウンフォースにどう対処するか経験を積むことが出来たから」

ーーF1はレース距離が長い。体力的に問題はありませんか?

「体力的には厳しいと思うが、タイヤのこと、エネルギーマネージメント、燃料の残量、ブレーキ温度……などやらなきゃいけないことが多すぎて、体力のことを考える余裕はあまりない。というか、体力的にはフィットネスなどで十分に準備してきている」

ーー体力だけでなく、頭脳明晰でなくてはいけないということですね?

「両方が必要だ。体力が落ちると頭脳は働かなくなる。バーレーンではレースが終わったら体重が2kg落ちていた。体力的に限界に近かった」

ーーメルボルンでは集団の中でのレースとなりましたが、バーレーンは少し抜け出したところを走っていました。

「バーレーンでは上位グリッドの常連である経験豊富なドライバーに囲まれて走った。彼らと一緒に走って得るものが多かったと思う。ただ、正直に言って我々がどの辺りにいるのか正確には分からない。メルボルンでは後ろの方だったけれどバーレーンで前の方……本当の力を知るにはもう数レースこなさないといけないけれど、方向性としては間違った方向には行ってはいないと思っている」

ーー今のトロロッソのクルマはどういうコースに合っていますか? ゴー・ストップのバーレーンのようなコースですか?

「うーん、まだ分からないなあ。中低速コーナーが速いのは確認出来たけど……。バーレーンは良かったけど、ここ上海はちょっと勝手が違う。長い高速コーナーがあって、適切にトラクションをかけなければいけない。それに上海は寒いので、タイヤの使い方に気を配る必要がある」

ーーチームメイトも新人のブレンドン・ハートレーです。F1の経験の浅い2人の若手ドライバーというコンビということで、心配していました。

「ブレンドンはバーレーンでペナルティが課せられたのでちょっと不運だった。中団を走るというのは誰にとってもリスキーで難しい。ルノー、マクラーレン、トロロッソ……そこで接触もなく走るというのは難しいんだ」

赤井邦彦