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井波よいやさ祭り 4屋体2年ぶり勢ぞろい 上新町と今町"復活"

4/14(土) 9:18配信

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 南砺市井波地域中心部で5月3日に行われる伝統行事「よいやさ祭り」に、豊かな風情を演出する四つの屋体全てが2年ぶりにそろうことになった。2016年の祭りの際、3体が強風のため破損したが、いずれも修復を終え、祭り本来の形を取り戻す。住民らは伝統への誇りを改めて胸に刻む。 (南砺総局長・宮田求)

 よいやさ祭りでは、大小6基のみこしが巡行。屋体は優雅な三味線や笛の音色、唄と共に引き回され、風情を引き立てる。

 南砺市城端、福野、福光地域の祭礼でも同様の趣向があり、この3地域では屋台、井波地域のみ屋体という名で受け継がれている。

 井波では、井波別院瑞泉寺周辺の八日町、上新町、北川・北新町、今町の4町が伝承してきたが、2016年5月の祭りで強風に見舞われ、八日町、上新町、今町の3体が屋根などを大破した。

 一般財団法人自治総合センター(東京)の助成金を受けて修理し、八日町は17年にいち早く復活。上新町と今町も今春にかけて修復を終え、今年の祭りで引き回すことになった。

 上新町の屋体は1875(明治8)年、地元の大工や彫刻師らの手で造られた3層構造。「近江八景」を表した欄間が取り付けられている。

 今回の修理も地元の宮大工らが請け負い、部材をできる限りそのまま生かしながら、作業を進めた。

 明治期の作り手の名前が書かれた部材が見つかり、ルーツに思いをはせる機会にもなった。廣瀬和夫町内会長(70)は「元通りになってうれしい」と喜ぶ。

 今町の屋体も3層構造で、1895(同28)年の日清戦争戦勝記念に造られたとの説もある。上新町と同じ宮大工の手で、壊れた3階部分が直された。今町1~4区でつくる共親会の武田範夫会長(67)は「中断した昨年も若手は屋体囃子(ばやし)の練習を続けた。復活できて良かった」と話している。