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廃業一転、人気のたい焼き店 創業者の“店主募集”に常連プログラマー男性が名乗り

4/14(土) 8:30配信

神戸新聞NEXT

 甘い餡の匂いが漂う兵庫県のJR加古川駅前にあるたい焼き店「鯛焼工房やきやきや」。15年前に、多可茂さん(65)=加古川市八幡町=が創業し、多くのファンに親しまれる店に育て上げたが、体力の不安から一昨年の夏に引退を決心。一時は廃業を考えたが、「この味を残したい」と後継者を探し、昨年4月、地元出身の男性に引き継いだ。代替わりから1年。たい焼き作りへの情熱は脈々と受け継がれている。(津田和納)

【写真】先代のレシピを引き継ぎ、丁寧に焼き上げたたい焼き

 同店は2003年、百貨店と酒造会社に勤めた多可さんが50歳で始めた。特長は、たっぷりの餡とぱりっとした皮の食感。北海道・十勝産の減農薬小豆を3日かけて仕込み、卵は地元、八幡産を使う。素朴な味わいは「地元の味」として幅広い世代に愛され、瞬く間に行列ができる人気店となった。

 だが、次第に体に負担を感じるようになり、引退を決意。廃業も考えたが、「この味がなくなると寂しい」と客に言われ、2代目を探すことに。募集の張り紙を見た、宮脇利英さん(42)=同市加古川町=が名乗りを上げた。

 元々同店のファンだった宮脇さん。当時、プログラマーをしていたが、飲食業界での転職先を探していたといい、「本当に良いタイミングで巡ってきた」と振り返る。

 昨年1月から多可さんと調理場に立ち、約3カ月かけて焼き方や餡の炊き方を一つ一つ習った。「毎日同じ繰り返しやと思ったらあかん。日々進化しないと」という助言をもらったと言い、宮脇さんは「これからは自分の考えも取り入れて、新しい伝統の味を作っていきたい」と意気込む。

 一方、多可さんは「引退後、宮脇さんのたい焼きを手厳しい兄に食べさせたら、『お前のよりもおいしい』と言われた」と笑い、「また食べたい、と思われる味であり続けてほしい」と願う。

 1個120円。午前10時~午後7時(電話注文は同6時まで)。月曜、火曜定休。やきやきやTEL079・427・5176

最終更新:4/14(土) 11:22
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