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慶喜肖像画、下絵を公開 弘道館

4/14(土) 15:00配信

茨城新聞クロスアイ

歴史画家の羽石光志(1903~88年)が1965年ごろに描いた徳川慶喜肖像画の下絵5点が13日、水戸市三の丸の弘道館で初公開された。肖像画も7年ぶりの公開となった。下絵には梅の枝を何度も描き直しており、梅を重視していたことが分かる。

肖像画は弘道館事務所の依頼で制作、弘道館至善堂で謹慎している姿を描いた。下絵からは、眼鏡を掛けて読書する姿、頬がこけた様子など試行錯誤を重ねたことがうかがえる。

栃木県立美術館(宇都宮市)が羽石家から多数の下絵の寄贈を受けるのを前に、資料を調査していた同美術館の志田康宏研究員から昨年11月、「弘道館にある慶喜肖像画の下絵がある」と連絡があった。弘道館は羽石家と交渉し今年1月に寄贈を受けた。

肖像画は東日本大震災前までは、弘道館の至善堂の壁に展示されていた。落下は免れたが、収蔵庫にしまわれていた。下絵の初公開に合わせ日の目を見ることになった。

慶喜は江戸城無血開城後、1868年4月15日から7月19日まで弘道館で謹慎生活を送った。弘道館主任研究員の小圷のり子さんは「梅の枝を入れることで季節感を出したかったのではないか」と分析。弘道館には窓がないが、肖像画は窓を開けて読書する構図になっている点について、「羽石さんは後に家族に『困った』と漏らしていた」と逸話を明かした。

肖像画と下絵の特別公開は15日まで。午前10時と午後2時に展示解説がある。
16日から12月28日まで展示ケースなどで公開する。(清水英彦)

茨城新聞社