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片足のゴールキーパーが蹴り出す力強いメッセージ、インドネシア

4/14(土) 19:36配信

AFP=時事

【AFP=時事】まだ幼かったエマン・スラエマン(Eman Sulaeman)さんがサッカーをやらせてほしいと頼むと、両親は心配した。片足の膝から下がない状態で生まれてきた彼が、からかわれはしないかと心配したのだ。

【写真10枚】チームメートや友人とくつろぐスラエマンさん

 けれど、それから20年が経った今、30歳になったインドネシア人ゴールキーパーは、ネコのような反射神経で国内外の観衆をわかせている。そして障害のある人々に向かって力強いメッセージを送っている。

「ボールを買ってくれと言って、何日間も泣き続けたんだ」。インドネシアの首都ジャカルタから約220キロ離れた小さな町、インドラマユ(Indramayu)で最近行われたフットサルの試合を取材したAFPに彼は語った。「親たちはついに折れて、僕に安いプラスチックのボールを見つけてくれたんだ」

 フットサルコートには、スラエマンさんのファンが大挙して押しかけている。試合終了の笛が鳴り、スラエマンさんが相手チームのゴールの後ろへ向かって大きくボールを蹴り出すと、歓声は叫び声に変わった。スラエマンさんのチームの勝利だった。外では若いファンがヒーローと一緒にセルフィーを撮ろうと待ち構えていた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の元ゴールキーパー、エドウィン・ファン・デル・サール(Edwin Van Der Sar)と、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)のスター、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の大ファンのスラエマンさんにとって、ここまで来ることは容易ではなく、不断のトレーニングを必要とした。「ボールを蹴ることができるようになる前に、バランスを取って歩くことを覚えるのに長い時間がかかった」

■「サッカーは社会のあらゆる人々を受け入れる」

 スラエマンさんの忍耐はやがて報われた。電子工学の学位を取って大学を卒業した時、友人が地元のサッカーチームに入らないかと誘ってくれたのだ。「サッカーは僕にとって妻みたいな存在。あまりに好きすぎて、ガールフレンドにはやきもちを焼かれるくらいだよ」と笑う。

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最終更新:4/17(火) 15:39
AFP=時事