ここから本文です

錦織今季初のクレーコートで復活なるか 佐藤武文氏が緊急診断

4/14(土) 17:43配信

東スポWeb

 男子テニスの世界ランキング39位・錦織圭(28=日清食品)が15日開幕のモンテカルロ・マスターズ(モナコ)で今季クレー(赤土)コート初戦を迎える。右手首の負傷から1月に復帰し、ハードコートでツアー3大会に出場したが、4勝3敗と苦しんだ。エースはどこまで復活したのか。GAORAテニス中継解説者の佐藤武文氏(47)が“診断”した。

 錦織の復帰後の戦いについて佐藤氏は「悲観はしていない」と話す一方で「まだまだ完全復活を印象づけるのは難しかった。欠場前に比べると、60%以下という感じですね」と総括した。右手首の影響については「ケガが原因ではないという負け方が多い」と否定。欠場前と復帰後のプレースタイルの変化についても「大きくは変わっていない」と分析した。

 では、なぜ本調子に戻らないのか。それはブランクによる「試合勘」の衰えだという。特に「ファイナルセットで勝つということですね。その確率を上げていきたい」(佐藤氏)。

 錦織の最終セット勝率は歴代1位の77%を誇る。全米オープン準Vを飾った2014年は91・7%と驚異の数字を叩き出した。

 しかし、復帰後は下部大会を含めても6戦3勝3敗と5割にとどまる。佐藤氏は「競って勝つということが一番重要。簡単に勝つことはもちろんいいですけど、それは苦しんでない。苦しんでも勝つというのが彼にとって重要」。

 これまで錦織が苦しみながらも最終セットを勝ち切れたのは「彼は試合中に相手がこういうことをしてくるとか、苦手なのはここだろうとか、見つけるのがうまい」(佐藤氏)と、卓越した「洞察力」を備えているから。それが格上相手にも逆転するという数々のドラマを生んできた。洞察力は試合数をこなしてこそ、再び磨かれる。

 モンテカルロは6年ぶりの参戦。錦織は保有する1280ポイント中、720ポイントを昨季のクレーコートで獲得した。ただ、裏を返せば今季不振のようだと、さらに大幅にランキングを下げる可能性もある。「その先の芝(シーズン)は手首にとっていいサーフェスじゃない。クレーで完全復活がいい」(佐藤氏)。赤土でらしさを取り戻し、復活を遂げることができるか。

最終更新:4/14(土) 17:43
東スポWeb