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日立、医療分野M&A強化 先端技術で欧米大手追い上げ

4/14(土) 7:55配信

産経新聞

 日立製作所の渡部真也執行役常務は13日、医療機器事業で「M&A(企業の合併・買収)による事業強化を継続していく」方針を明らかにした。三菱電機の粒子線治療装置事業や米医療ITベンチャーなどを相次いで買収しているが、今後も人工知能(AI)などデジタル技術を用いたサービス分野などで検討。規模で勝る米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスなど欧米大手を追い上げる。

 日立は同日、コンピューター断層撮影装置(CT)の新製品「シナリアビュー」を発売した。開口径を従来機より5センチ広い80センチとし、CT画像の画質を維持しつつ、被曝(ひばく)線量を最大83%低減するなど被検者への負担を軽減したのが特徴だ。

 日立の2016年のCTの世界シェアは6%で5位。昨年トルコの医療機器販売会社を買収した効果もあって、17年度は新興国販売が2桁増と好調で「新製品でさらに飛躍させる」と渡部常務は自信をみせる。

 だが、巨大な医療機器市場では日立など日本勢の出遅れは否めない。GE、シーメンス、蘭フィリップスの3強は主戦場の磁気共鳴画像装置(MRI)やCTでのシェアが圧倒的で、売り上げ規模も2兆円前後。一方、日本勢は大手の日立ですら3千億円規模にとどまる。

 こうした中、日立はM&Aなどを通じ、同社が強みを発揮できる先端技術分野を強化し、巻き返しを図ろうとしている。原子力技術を応用した粒子線治療装置では昨年12月に三菱電機の事業買収を決め、世界シェア首位が視野に入った。

 さらに今後はAIを駆使して画像診断を支援したり、病院経営の効率化を支援したりする新たなサービスを拡大する。

最終更新:4/14(土) 7:55
産経新聞