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コラム凡語:ご近所大学

4/14(土) 14:56配信

京都新聞

 大学のキャンパスが新入生たちで華やぐこの季節。舞鶴市内で始められた「まいづるご近所大学」の取り組みが2年目を迎えた▼「さらに面白いことをやりたい」。元教員で「学長」を務める浦岡雄介さん(36)は意欲的だ。「地域の誰もが先生」がコンセプト。趣味や特技、経験を生かし、地域の人らが「教授」となって商店街の元集会所で講座を開く▼みんなが気軽に学び合いながら交流するのが狙いだ。この1年は5人が講師となり、海外旅行好きの元中学校教員の男性は訪れた国の名所や文化を紹介し、美術家の女性は拓本の体験会を開いた▼「ご近所」には気軽や身近の意味が込められている。昔の知り合いが顔を見せたり、講師と参加者の新たなつながりが生まれたりした。「思わぬ出会いがあった」と浦岡さんは笑顔で振り返る▼今月には東京の2カ所にキャンパスができた。ネットで知って趣旨に共感した女性2人が品川、世田谷区でそれぞれ始め、夏には広島の男性が地元で計画している。地域を元気にし、笑顔が広がるに違いない▼浦岡さんはキャンパス拡大に伴い「交換留学」など人や物が交流する企画を思案中だ。時代とともに本物の「大学」が失いつつあるゆとりや自由を大切に人の輪がつくられる。「ご近所」には魅力が満ちている。

[京都新聞 2018年04月14日掲載]

最終更新:4/14(土) 15:18
京都新聞