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<シリア攻撃>アサド政権の優位揺るがず 影響は限定的

4/14(土) 19:01配信

毎日新聞

 【カイロ篠田航一】米国から2度目の軍事攻撃を受けたシリアのアサド政権。だが、攻撃は化学兵器使用への「懲罰」的な意味合いが強く、ロシアとの本格衝突を避ける意味でも限定的なものにとどまっており、内戦における優位は揺るがないのが現状だ。

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 シリア政府軍は16年に反体制派の重要拠点の北部アレッポを制圧。17年には過激派組織「イスラム国」(IS)も壊滅状態になったため、今年に入り、首都ダマスカス近郊の反体制派拠点・東グータ地区への攻撃に集中し始めた。武装勢力「イスラム軍」が抗戦を続ける同地区ドゥーマで今月7日に化学兵器使用疑惑が浮上。その直後に「イスラム軍」は撤退を始め、政府軍が同地区を制圧した。

 元エジプト軍参謀長の軍事評論家モハメド・アリ・ビラル氏は「化学兵器は敵の戦意を喪失させるうえで、大きな効果がある」と話す。政権側は化学兵器使用を一貫して否定しているが、ロシアという後ろ盾がある以上、欧米諸国は大規模な攻撃には踏み切らないと計算した上で、首都近くに陣取る武装勢力の制圧を最優先した可能性は排除できない。

 シリア北西部の反体制派拠点・イドリブ県では昨年4月にも政権側による猛毒神経ガス・サリンの使用疑惑が浮上し、米軍がシリア攻撃に踏み切った。だが、今回同様に限定的なもので、アサド政権は弱体化しなかった。残る反体制派が今もイドリブ県で抵抗を続けており、今回の事態をめぐる国際社会の動きが沈静化した後、政府軍が同県での攻撃を本格化させる可能性もある。

最終更新:4/14(土) 22:27
毎日新聞