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<比嘉王座剥奪>具志堅会長「ファンに申し訳ない」

4/14(土) 21:44配信

毎日新聞

 日本ボクシング史上初の失態だ。プロボクシングのダブル世界戦(15日、横浜アリーナ)で3度目の防衛を狙った世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)は14日、体重超過で王座を剥奪された。日本選手の現役世界王者が体重超過でベルトを失うのは初。所属ジムの具志堅用高会長は「ファンに申し訳ない」と深々と頭を下げた。

 午後1時から東京都内で行われた前日計量に、比嘉は野木丈司トレーナーに支えられるようにして現れた。リミットを900グラム超える51.7キロが告げられると目を潤ませた。その後は姿を見せず、陣営が制限時間を約30分残して再計量を断念した。具志堅会長は「比嘉は汗一つ出ない」と声を振り絞った。

 減量失敗について「分からない」と述べた具志堅会長。陣営は比嘉が2月に一回KO勝ちで2度目の防衛を果たすと、2カ月余りで防衛戦を設定した。具志堅会長は「短時間で試合をした影響があったかも」と語った。

 一方、比嘉は昨年5月の世界王座の獲得時から「フライ級を長くやるつもりはない」と話し「パニックを起こしたこともある」と減量苦を口にしていた。今回も1カ月半で約12キロの減量が求められた。日本新記録の16連続KO勝ちが視野に入り、階級変更の判断を鈍らせた可能性もある。

 3月の世界戦の前日計量でも山中慎介の対戦相手が体重超過で王座を剥奪された。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「日本選手の試合でも体重超過が出ており、抑止のために厳罰化していく」としたうえで「世界王者はボクサーの模範。影響力も大きい」と比嘉の処分は長期になることを示唆した。

 力強い回転力のあるパンチでKOを重ね、比嘉は次代の「スター候補」と期待された。世界王座は体重超過で王座を剥奪された相手を倒して手にした。皮肉なことに自らが同じ過ちを犯して王座を失い、今後のボクサー生活は足踏みを強いられる。【飯山太郎】

最終更新:4/14(土) 23:37
毎日新聞