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<シリア攻撃>「化学兵器」3拠点に 露要請、安保理開催へ

4/14(土) 22:08配信

毎日新聞

 【ワシントン高本耕太、カイロ篠田航一、モスクワ大前仁】米英仏の3カ国は13日(米国時間)、シリアの首都ダマスカス近郊でアサド政権が化学兵器を使用したとして、シリアの化学兵器関連施設3カ所への軍事攻撃を実施した。トランプ米大統領はホワイトハウスでの演説で「3カ国は蛮行と残虐行為に対して正義の力を結集した」と述べた。アサド政権を支援するロシアのプーチン大統領は3カ国の攻撃を「侵略行為」と断じて反発。ロシアの要請を受け、国連安全保障理事会は緊急会合を14日午前11時(日本時間15日午前0時)に開くことを決めた。

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 米国防総省の発表によると、シリアへの攻撃は現地時間14日午前4時(日本時間同日午前10時)に始まった。標的は、ダマスカス近郊の化学兵器研究開発拠点▽中部ホムスにある塩素ガス、サリンの貯蔵が疑われる施設▽ホムス近郊の化学兵器作戦の司令部兼貯蔵施設--の3カ所。

 米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、少なくとも米艦3隻から巡航ミサイル「トマホーク」を発射。米軍のB1戦略爆撃機と英軍のトーネード、タイフーン両戦闘機、仏軍のミラージュ、ラファール両戦闘機が空爆に参加。仏艦も巡航ミサイルを発射した。

 米国時間14日朝に記者会見した米軍統合参謀本部のマッケンジー中将は、105発のミサイルを使用して標的を破壊したと明らかにした。また、標的の中には実際に化学兵器があった場所もあり、サリンもあったとの認識を示した。攻撃がアサド政権の化学兵器能力に大きな打撃となったと指摘し、民間人被害は確認されていないとも説明した。

 一方、シリア国営メディアは市民3人が負傷したと報じている。

 トランプ氏は14日朝(米国時間)、ツイッターに「昨夜の攻撃は完璧に遂行された」と投稿。英仏両軍に感謝を示したうえで「任務は完了した」と述べた。

 今回の攻撃は安保理決議や米議会の承認を経ていないが、トランプ氏は13日の演説で「化学兵器の製造と拡散、使用を抑止する行動だ」と述べ「抑止力の確立は米国の安全保障上の利益に不可欠だ」と強調した。また、「2013年にシリアの化学兵器全廃を保証していた」のはロシアだと指摘し「アサド政権の化学兵器使用と今日の報復措置は、ロシアの失敗の結果だ」と非難した。

 メイ英首相は今回の軍事行動について「正当で合法だ」と明言。マクロン仏大統領は「アサド政権がフランスが設定したレッドライン(一線)を越えた。攻撃対象は化学兵器製造能力に限定されている」と強調した。

最終更新:4/14(土) 23:44
毎日新聞