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普通列車6時間4分「乗り鉄」魅了 JR宗谷線全線、車窓の眺め人気

4/14(土) 5:10配信

北海道新聞

旭川発午前6時3分発、稚内着午後0時7分

 走行距離259・4キロ、所要時間6時間4分。JR宗谷線旭川―稚内間全線を走る道内最長の普通列車が、乗車好きの鉄道ファン「乗り鉄」の人気を呼んでいる。普通列車乗り放題の割安切符の発売時期には連日数人が全線を乗り通し、ゆったりした車窓を楽しむ。同線名寄―稚内間はJR北海道が「単独では維持困難」とする区間だが、工夫次第ではさらなる魅力を発掘できそうだ。

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 列車は旭川発午前6時3分発、稚内着午後0時7分。全線乗り継ぎなしで走破できるのはこの1本だけだ。8日には国内外の10人近くが乗り通した。「移り変わる景色をゆったり楽しめた。6時間以上乗ったとは思えない」。愛知県岡崎市の会社員鮫島聡司さん(56)は声を弾ませた。

 観光端境期でも車窓の眺めは魅力的という。小説の舞台にもなった塩狩峠、最北の稲作地帯・名寄盆地、雪解け水をたたえた天塩川との並走を経て、左手に日本海が広がる。天気が良ければ利尻富士も望める。

「シカもタカも見えた」

 米国出身の男性(51)と台湾出身の女性(37)は双眼鏡を手に乗車し「シカもタカも見えた」。幌延では22分停車し、駅前を散策した。正規運賃は片道5400円だが、2人はJR線普通・快速列車乗り放題で年3回期間限定販売する「青春18きっぷ」(5日間1万1850円、春季は10日で終了)を活用。道内限定の「北海道150年日帰り周遊パス」(22日までの日曜限定、3500円)の利用客もいた。

 沿線など26市町村でつくる宗谷本線活性化推進協議会は、利用促進策のひとつに「列車観光利用の拡大」を掲げる。同線を昨年走った道の観光列車モニターツアー立案に携わった道銀地域総合研究所の大熊一精研究員は「一瞬で通過する特急より、各駅停車のほうが地域を知る機会になる」とし、車内への車窓マップ常備や、沿線の見どころでの減速運行を提案する。(旭川報道部編集委員 佐藤元治)

北海道新聞

最終更新:4/14(土) 5:10
北海道新聞