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被災者のリアル、ネコ漫画で発信 ネット閲覧10万人 糸井重里さんがツイッターで絶賛 熊本地震2年

4/14(土) 7:30配信

西日本新聞

 熊本地震での被災生活をありのままに描き、ホームページ(HP)で公開された漫画「ネココの熊本地震日記」が、完結後も読み継がれ、閲覧数を伸ばしている。作者は震災で自宅が半壊した熊本県西原村のアルバイト宮脇理子さん(28)。14日で発生から2年を迎えるのを前に、心境を描いた“新作”をアップ、地震日記について「ごく普通の被災者のリアルな状況や感情、行動を災害時の心の備えにしてもらえたら」と話している。

⇒【漫画】「熊本地震日記」の一場面 熊本地震から2年、当時を振り返るネココ

 「ネココの熊本地震日記」は、少年漫画誌の賞に応募しながら漫画家を目指していた宮脇さんが、「漫画で記憶を記録しよう」と2016年4月の地震発生直後から描き始め、公開。コピーライターの糸井重里さんが「100万人くらいの人が読めばいい」とツイッターで絶賛したのを機に評判となった。昨年5月の完結後も閲覧数は伸び続け、10万人が目前だ。

「励みになった」涙ながらに感謝した被災者も

 登場人物はネコのネココ一家。「誰でも感情移入しやすいように」との設定だが、パパとママとネココ、ペット1匹の家族構成は宮脇家と一緒で、ストーリーは一家が経験したノンフィクション。「家がつぶれるかもしれない」と2階の廊下で動けなくなる恐怖、断水のために庭に穴を掘って用を足す初体験の「野ション」、洗髪する水を節約するための断髪、便秘、脱毛の症状が出たペット…。本震の12日後から、被災生活をほぼリアルタイムで掲載してきた。

 「意外だったのは、元気になった被災者がいたこと」と宮脇さん。西原村の小学生からは「地震はトラウマだったけど、漫画だから振り返ることができた」。昨年9月の台風18号で被災した大分県佐伯市の女性からは「励みになった」と涙ながらに感謝された。

2ページの新作を発表

 今月3日、2ページの新作を発表した。「地震から2年…もっと長い時間が経った気がするけど」と語り、真っ暗な部屋で就寝中に熊本地震に遭い、電気をつけていないと眠れなくなったネココが「月明かりがあれば、たまに暗い部屋で寝ることができるようになった!」と、地震から2年たった変化を報告している。

 宮脇さんは、漫画を見て当時を思い出すといい「普段の生活ができるのがありがたいってことを忘れちゃいけない」と話している。

 漫画は「ネココの日記」HPで公開中。冊子も販売しており、HPで注文した場合は280円(送料別)。

西日本新聞社

最終更新:4/14(土) 7:30
西日本新聞