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松任谷由実「批判されたりもした」 不遇時代を語る

4/14(土) 11:07配信

TOKYO FM+

鈴木おさむがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「よんぱち 48 hours ~WEEKEND MEISTER~」。4月13日(金)の生放送では、歌手・松任谷由実さんが登場しました。
4月11日(水)に45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』をリリースしたばかりの松任谷さん。「女性だから批判された」という不遇時代のお話や、同世代の男性歌手への思いを語ってくれました。

鈴木:僕が中学1年生のとき、レコードがCDに代わりました。1980年ちょっとですけど。12月になると、予約しておいたユーミンさんのCDを受け取りに行って電車に乗ると、車内にいるみんながユーミンさんのCDを持っているという。

松任谷:はい。

鈴木:レコードの時代は100万枚売れることってそんなになかったですよね。

松任谷:そうですね。

鈴木:CDが100万枚売れる流れを作ったのはユーミンさんですよね。

松任谷:でも、1枚だけだとね……連打しないと。

鈴木:空気もありますよね。年末が近づいてくると絶対みんな買う、みたいな。

松任谷:そこをすごく批判されたりもしましたけどね。

鈴木:なぜですか?

松任谷:嫉妬もあるんじゃない(笑)。女性アーティストだから。男性だったら言われないようなこともありますよ。音楽やアートの世界って性別は関係ないのに、プロモーションで出ていくと風圧があってね。

鈴木:へぇ。(批判があったのは)世の中? 業界ですか?

松任谷:世の中ね。業界はむしろ温かかったかもしれませんね。

鈴木:今回リリースした『ユーミンからの、恋のうた。』は、ベストアルバム2部作の完結編。ユーミンさんの自選なんですよね。これは、選ぶのが大変だったでしょう?

松任谷:超大変でした! 45周年だから45曲にしようって。でもね、今回も入れられなかった曲がいっぱいあるんです。

鈴木:20代、30代の頃のご自身の曲を改めて聴いて、どういう感じですか?

松任谷:新しい解釈ができるな、と思った。あとは手前味噌になっちゃうけどサウンドが全然古くない。(メインでアレンジを手掛ける)夫(松任谷正隆)はやっぱりすごいな、と思います。ディスク2の1曲目「ふってあげる」は、イントロが一番好きな曲なんですよ。ぜひ(アルバムに)入れたくて。

鈴木:歌詞もすごい。「ふってあげる」って、なぜそんな歌詞を書くんですか?

松任谷:「あげる」という行為は身を引くというか、背後で包み込む感じ。母性ですかね。

鈴木:振り返ってみて、そのときのメンタルも影響しているんですか?

松任谷:影響を受けますよね。「実体験ですか?」ってよく聞かれるけど、600曲とか(体験していたら)身が持ちませんよ(笑)。でもリアリティを大切にしていますよ。

鈴木:インプットってあるんですか?

松任谷:旅がインプットになることも多いですよ。毎日のなかでも無意識にインプットしているけど、引き出しが開かない。旅から戻ってくると、日常がまた違って見えて気づきがあります。一番描きたいのは皮膚感覚。匂いや温度、湿度に行き着きたいんです。

鈴木:同世代というか、桑田佳祐さんや小田和正さん、山下達郎さんも元気にライブをやっているじゃないですか。意識するというか……。

松任谷:全然。

鈴木:全くしないですか。

松任谷:男は弱虫だから。

鈴木:出ました名言(笑)! 僕ね、45歳になって思ったのが“根アカ(根が明るい性格)”な人って年とともに減っていったなと。時代や年齢もあるんでしょうけど。ユーミンさんの描く曲は死とつながっていることもありますが、ユーミンさん自身は(根アカか根クラ)どっちですか?

松任谷:いろんな自分がいますね。物憂い自分もいるし、能天気な自分もいる。

鈴木:無意識でいろんな自分がいると。

松任谷:そうですね。

鈴木:すげぇなあ~。

(TOKYO FMの番組「よんぱち」2018年4月13日放送より)

最終更新:4/14(土) 11:07
TOKYO FM+