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英国の著名な全寮制学校、男子生徒のスカート着用を許可

4/14(土) 10:03配信

The Telegraph

【記者:Joel Adams】
 英国の著名な全寮制学校で、男子生徒のスカート着用が許可されることになった。

 俳優で脚本家のスティーブン・フライ(Stephen Fry)や有名シェフのリック・スタイン(Rick Stein)などを輩出したイングランドのラトランド(Rutland)にあるアッピンガム・スクール(Uppingham School)の校長はこのほど、スカート着用を望む生徒がいれば、学校は理解を示すという方針を明らかにした。

 2016年9月に同校に就任したリチャード・マロニー(Richard Maloney)氏は、「生徒が私のところに来て『これが私です、自分をこのように表現したい。このような服装にしたい』と言ってくれれば、おそらく許可するでしょう」と語った。

 同氏はサンデー・タイムズ(Sunday Times)に対し、差別なく誰でも受け入れることを目的とした昨年のインクルーシビティ週間で、ある生徒が明確な主張としてロングスカートを数日間、着用したと説明した。

 これに先んじて、テレビ番組で活躍する医師でアッピンガム在学経験があるクリスチャン・ジェッセン(Christian Jessen)氏は、当時スカートをはくことを許されていたなら、衝撃を与えるために「多分」そうしただろうと語っていた。ジェッセン医師は、性別不問の制服は男女の固定観念から離れる助けにはなるだろうと述べたが、性別について試みている最中の思春期の子どもの場合、早すぎる医学的介入には反対だと警告している。

 年間3万6000ポンド(約545万円)のこのパブリック・スクールが最初の女子生徒の入学を認めたのは1973年だったが、今では完全な共学となっている。性的に中立な制服を導入しているパブリック・スクールと公立学校の数は増えているが、アッピンガムは今でも男子生徒と女子生徒用の制服を維持している。

 3歳から18歳までの生徒300人をかかえるドーバー・カレッジ(Dover College)のギャレス・ドゥーデス(Gareth Doodes)校長は、今回のニュースを歓迎しながらも、それよりも重要なのは校風だと述べた。「ただ1度の宣言だけということではなく、校風全体の問題だと思います。学校が、子どもたちが異性の制服を確かな自信をもって着られるよう心のケアを保証するかどうかです」

 ドゥーデス校長によると、ドーバーでは性別不問の制服を導入する計画はないという。だが、服装の選択が排他的または敵対的にならないような環境づくりに取り組んでいる。「性別不問かどうかではなく、むしろ、生徒が安全で支援される環境で自分自身を完全に表現できるかどうかでしょう」同校では1人の生徒が、両親の同意の下に異性の制服着用を許可されている。

 英国では2016年の時点で、約80校の公立学校で異性の制服着用が許可されている。

 昨年、英国の百貨店「ジョン・ルイス(John Lewis)」は固定観念と闘う一貫として、衣服から女児用・男児用のラベルを取り外している。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:4/14(土) 10:03
The Telegraph

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