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「危機的状況」コーヒー業界トップが語る産地の窮状 働き手が激減、転作相次ぐ

4/14(土) 10:10配信

西日本新聞

 「コーヒー業界でそれぞれの分野を究める3人が一堂に会するイベントですから。ぜひ話を聞きたくて」。わざわざ東京から駆け付けたという男性会社員(24)は目を輝かせた。

⇒【画像】コーヒーの果実の種子が生豆。これを焙煎する

 福岡市・天神で3月下旬に開かれた「コーヒーチャンピオンズトークin福岡」。その名の通り、コーヒーを入れる専門家「バリスタ」、コーヒー器具開発、焙煎(ばいせん)でトップを走る福岡県の3人が舞台に上がった。

 バリスタの世界大会で2016年、2位となったレックコーヒー(福岡市)の岩瀬由和さん(36)は1キロ数万円の希少種の豆を自ら抽出した。来場者は「フルーティーな香り」「冷めると甘みを感じる」と試飲を堪能。トロッとした口当たりも印象に残る。

「コーヒーは今、危機的状況にあります」

 糸島市在住で、米アップル社のデザインエンジニアだったダグラス・ウェバーさん(39)はプロをうならせる自作の高品質ミルで豆をひいた。「満足いくエスプレッソマシンを造りたかったから」と起業の理由とコーヒーへの情熱を語った。

 焙煎の技を競う13年の世界大会で優勝した豆香洞(とうかどう)コーヒー(大野城市)の後藤直紀さん(42)は、ひたすら焙煎室にこもる日常を紹介。「生豆の管理を含めて、味をデザインするのが焙煎士」と語り、こんな言葉をつないだ。

 「コーヒーは今、危機的状況にあります」

コーヒーから麻薬へ転作相次ぐ

 生豆の買い付けに訪れた先々で見聞きしたのは産地の窮状だった。中米グアテマラでは気候変動の影響もあり病気がまん延、植え替えも進まない。熟した果実だけを摘み取る収穫は1日1~2ドルという昔ながらの低賃金が敬遠され働き手が激減。アフリカのエチオピアでは、買い取り価格の高さを理由に、コーヒーから麻薬の一種チャットへの転作が相次いでいた。

 コーヒーは栽培、収穫、果肉をはいで生豆にする精製、焙煎、抽出と消費者が口にするまで多くの人の手が入る。中でも焙煎は、酸化を最小限に抑えるため、先進国を中心とするコーヒー消費国で行われる。商品価格を抑えるため、消費国に比べ経済レベルが劣る産地からの出荷価格は低く抑えられるのが現状という。

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最終更新:4/14(土) 10:10
西日本新聞