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熊本出身コロッケの神対応に甲斐が内川が堀内が

4/14(土) 16:24配信

日刊スポーツ

<ソフトバンク-ロッテ>◇14日◇熊本・藤崎台県営球場

 16年の熊本地震からちょうど2年となったこの日、雨天のため試合は中止となった。だが、ゲストで訪れていた熊本出身のタレント、コロッケ(58)が予定にはなかった「ものまねショー」で盛り上げ、ガッカリしていたファンを喜ばせた。

【写真】即席の始球式ショーで打席に立った内川聖一とランナー役の堀内汰門

 雨が降ったりやんだりの中、グラウンドの状態も悪く試合開始直前に中止が決まると、スタンドからはため息や残念がる声が響いた。中にはすぐに客席を後にするファンもいたが、始球式を行う予定だったコロッケが意を決した。「ほんのちょっとでも、喜んでいただけたら。遠いところから来てくださった方もいる。熊本に来たことが、何かひとつでも思い出になってくれれば」と、雨の降るグラウンドに立った。

 だが、試合を楽しみにしていたファンの前に出て行くことには恐怖もあった。「中止が決まった後に、出て行くのは怖かった。正直、こんなに緊張したことはなかったです。テンパっていたし、何をしていいか分からなかった」。そんな中でも、持ちネタの桑田佳祐や福山雅治、玉置浩二のものまねを披露すると両軍選手もベンチで大盛り上がり。工藤監督のリクエストで「五木ひろしロボット」を披露すると、スタンドからはアンコールが鳴り始めた。追加で「長渕剛が歌っている途中に友人と出会った」ものまねを演じた。球場が盛り上がるにつれ、幻となった始球式への未練がよみがえった。

 「投げる練習をしてきたので、誰か受けてほしい」。そうスタッフに呼びかけると、ソフトバンクのベンチからミットを持った甲斐が飛び出した。コロッケもスタンドのファンも驚いていると、続いてバットを持った内川が登場。さらに堀内も現れ、リベンジ始球式が幕を開けた。コロッケの投球は高めにズバッとノーバウンドで決まり、内川が豪快に空振り。すると横にいた堀内がダイヤモンドを一周し、ホームベースでヘッドスライディングをして見せ大団円となった。

 コロッケは「選手のみなさんも協力していただいて、今までにないパフォーマンスになった。自分にとっても最高の復興の日になった」と感無量の表情で振り返った。始球式で投げたボールはこの日の試合で使用する予定だったボールで「18.4.14」という日付とくまモンのイラストが刻印されていた。ノーバウンド投球で、泥に汚れることなく記念球を手元に収め「復興のシンボルとして、ずっと大事に取っておきます」と大事そうにしまった。

 年に1度のプロ野球。熊本のファンにとって、楽しみにしていたイベントは残念ながら開催されなかった。だが、それに勝るとも劣らない、特別なショーで球場の心は1つになった。コロッケは最後にこう言った。「今日から新たな、3年目の復興が始まる。その始球式になりましたね」。この日訪れたファンにとって、忘れられない1日になったはずだ。

最終更新:4/14(土) 20:48
日刊スポーツ