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唯一現存、李白の真筆が「張伯駒記念展」で紹介される理由は?北京・故宮博物院

4/14(土) 9:15配信

CNS(China News Service)

【CNS】「私の収蔵品を永遠にこの土地に――張伯駒(Zhang Boju)先生誕生120周年記念展」が、北京市(Beijing)故宮(Forbidden City、紫禁城)武英殿(Wuyingdian)で開催された。最も注目を浴びたのが、「李白(Li Bai)の後世に伝えられた唯一の真筆」と言われている『上陽台帖』だ。

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 故宮書画部の郝炎峰(Hao Yanfeng)副研究館員は、「今回の展覧会は、国の博物館に所蔵されている張伯駒先生のコレクションで、33点を展示している。張伯駒先生の収蔵書画の大集合といったところだ」と紹介した。

 張伯駒(1898―1982)は本名を張家騏(Zhang Jiaqi)といい、河南省(Henan)出身。特に詩や書画に長け、演劇にも造詣が深かったが、最も有名なのが、収蔵品の多さだ。

 文献によると、張氏は1926年ごろから中国古代書画を収集し始め、60歳までに集めた書画は118点に上るという。趣味で集め始めたというが、徐々に中国の文化遺産を国外に流出から守ることを使命と感じるようになり、私財をなげうってその志を通した。

「私が作品を収蔵しているのは、自分のためではない。この土地に永遠に残し、後世まで伝えていくためだ」。張氏はかつて、こう語っていたという。

 1949年以降、張氏は自身の収蔵品を国に寄贈するようになり、これらの収蔵品は現在、故宫博物院や吉林省博物院などに収蔵されている。

 中でも、李白の『上陽台帖』は張氏から毛沢東(Mao Zedong)主席に贈られたもので、58年に中央人民政府主席弁公室から故宫博物院へ移された。

 故宮博物院の単霽翔(Shan Jixiang)院長は、「その一生を国宝に注いだ張伯駒氏の存在を、故宫博物院は永遠に歴史に刻むであろう。とてつもない貢献を果たした伝説の人物だ」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。