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フォーミュラEローマePrix決勝:ローマの激しすぎる”休日”。バードが今季2勝目、ロッテラーが3位に入る

4/15(日) 0:32配信

motorsport.com 日本版

 フォーミュラE第7戦ローマePrixの決勝レースが行われ、ヴァージンのサム・バードが優勝した。

フォーミュラE第7戦ローマePrix決勝レース結果(暫定)

 今季のフォーミュラEも後半戦に突入。舞台は初開催のローマ市街地である。1周2.84km、その中に21のターンが存在する複雑なレイアウトのコースを、33周して争われた。

 ポールポジションからスタートしたのは、マヒンドラのフェリックス・ローゼンクヴィスト。予選スーパーポールセッションでは、圧倒的な速さを見せて、フロントロウを獲得した。

 スタート位置がフィニッシュラインとは異なるため、ホールショットは0周目のターン13へ。ローゼンクヴィストがサム・バード(ヴァージン)を抑え、首位をキープする。4番手スタートのアンドレ・ロッテラー(テチータ)も前を狙うが、ミッチ・エバンス(ジャガー)がこれを制した。

 後方では多数の接触が発生。中でもヴァージンのアレックス・リンは、前を行くジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)に乗り上げるような格好となってしまい、フロントウイングを大きく壊した。この影響によりリンはペースを上げられず、次々に順位を落としていく。そして2周目にはオレンジボールフラッグが出され、ピットに帰還してマシンを修復することを余儀なくされる。

 予選では速さを見せたローゼンクヴィストだが、決勝のペースはそれほど上がらず、後続を引き離していくことができない。そのためか、隊列は数珠繋ぎ。首位から16番手のホセ・マリア・ロペス(ドラゴン)までが、連なるような形で周回が進んでいく。そのロペスは、7周目にルカ・フィリッピ(NIO)インに目の覚めるような飛び込みを見せ、15番手に浮上する。

 しかし徐々にローゼンクヴィストがペースアップし、バードとの差をジリジリと広げ始める。また3番手のエバンスも、バードについていくことができない。7周目頃から隊列がバラけ始めた。

 14周目、ルノー・e.ダムスのセバスチャン・ブエミが、NIOのオリバー・ターベイを交わして5番手に浮上した。

 各車のエネルギー残量が10%を切り、ピットインが近づこうという16周目、ローゼンクヴィストの背後1秒以内のところにバードが急接近。また4番手のロッテラーも、3番手を行くエバンスの真後ろに近づいた。

 16周目、ロペスがニック・ハイドフェルド(マヒンドラ)のインを豪快に突く。これで行き場を無くし、コース上にストップしたハイドフェルドのマシンに、ターベイ、フィリッピ、エドアルド・モルタラ(ベンチュリ)のマシンに玉突き。一時コースを塞ぐような形となった。

 この16周目を終えた時点で、先頭のローゼンクヴィスト、バード、ブエミらがピットインする。ジャガーのネルソン・ピケJr.もこのタイミングでマシンを乗り換えたが、ピットレーンでマシンを止めてしまうこととなった。

 ロッテラーらは翌17周目にピットイン。しかし、先にピットインしたブエミに先行を許してしまい、ロッテラーは5番手に落ちた。

 18周目、リンがスピンしてクラッシュ。このマシンを回収するために、フルコースイエローコーションとなり、一時休戦状態となる。

 この恩恵を受けたのは、ジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン)だ。ダンブロジオは1台目のマシンで先頭よりピットストップを2周遅らせ、このイエローコーションのタイミングでピットイン。各車がスピードダウンしている状況下でマシンを乗り換えとなったためロスタイムが少なくて済み、それ以前は18番手だったポジションを11番手まで浮上させることとなった。

 そして23周目のことだった。首位を走っていたローゼンクヴィストは、左リヤサスペンションを壊し、スローダウン。コース脇にマシンを止めてしまう。これでバードがエバンスに3秒のリードを築き、首位に立つ。

 24周目、順調に順位を上げていたルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポート・アプト・シェフラー)が、ファンブーストを使ってブエミをオーバーテイク! 3番手にポジションを上げた。これにロッテラーも続くが、ローゼンクヴィストのマシンを回収するためにフルコースイエローコーションが宣言。勝負はお預けとなる。

 イエローコーション解除後、ブエミの背後には再びロッテラーが貼り付いた。そして26周目、ロッテラーがオーバーテイクを完了。ダニエル・アプト(アウディ・スポート・アプト・シェフラー)もブエミに近づくが、逆にベルニュに抜かれてしまう。ベルニュはその勢いのままブエミも抜こうとするが、ターン13をオーバーラン。仕切り直しとなった。

 それと同じ頃、首位のバードのペースもガクリと落ちる。その結果、エバンスとディ・グラッシが急接近。三つ巴の争いとなる。激しい争いを繰り広げるトップ3台だが、これにロッテラーも追いつき……4台による終盤の優勝争いとなった。

 ここから抜け出したのはバード。エバンスはペースが落ち、ディ・グラッシとロッテラーを抑え込む形となってしまった。そして31周目、ディ・グラッシがエバンスをオーバーテイク。ロッテラーもエバンスとサイド・バイ・サイドとなるが、抜くことはできない。

 最終ラップ、エバンスはバッテリー残量が足らずにペースダウン。ロッテラーとアプトに抜かれるばかりか、後方までズルズルと後退してしまう。

 先頭のバードの直後には、ディ・グラッシが追いつくが、結局抜くまでには至らず……バードは今季2勝目を挙げた。2位にはディ・グラッシが入ったが、ピットストップに関する審議対象となっている。ロッテラーはアプトの猛追を抑えきり、フォーミュラEで2度目の表彰台を獲得した。以下5位ベルニュ、ブエミは6位だった。エバンスは結局9位でのフィニッシュだった。