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米、シリア攻撃 慎重に証拠固め 決断まで2回延期

4/15(日) 7:55配信

産経新聞

 「プーチン露大統領、ロシア、イランは動物のようなシリアのアサド大統領を支援している責任がある。大きな代償を払わせる」

 トランプ大統領が8日朝、ツイッターに書き込んだ一言が始まりだった。

 その前日、ダマスカス近郊の東グータ地区で化学兵器が使用され、苦しむ子供たちのイメージがトランプ氏を動かしたようだ。昨年4月、神経剤の猛毒サリン使用疑惑でシリアの空軍基地を米軍が単独で巡航ミサイル「トマホーク」で攻撃したときもトランプ氏は乳児が犠牲になったことを理由に挙げていた。

 トランプ氏は9日の閣議では「48時間以内」に重大な決定をすると述べて再攻撃を示唆したが、トランプ氏やその日に就任したボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と向かい合う席に座ったマティス国防長官は拙速な軍事行動には慎重だったという。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、マティス氏はアサド政権を支援するために展開するロシア軍に被害が出れば、ロシアとの紛争に発展しかねないと懸念し、12日夜などに予定されていた攻撃を2回延期させたという。

 また、攻撃を急いで後にアサド政権の化学兵器使用が否定されては単独行動の正当性が揺らぐだけに、米政府はアサド政権が化学兵器を使った「証拠」固めや、英国やフランスとの調整も急いだ。

 フランスのマクロン大統領は12日になり化学兵器使用の「証拠がある」と述べた。13日午後には米国務省のナウアート報道官が米政府として証拠を持っているとし、用意は整った。米軍は衝突回避のための通常の連絡手段を使い、シリア上空でのロシア軍との不測の事態を防ぐための手立ても講じられた。

 「48時間」を大きく過ぎた13日午後9時、トランプ氏がホワイトハウスで攻撃を発表したとき、室内には独裁体制への強硬派として知られるボルトン氏と、サンダース大統領報道官が入り、メモを取りながらトランプ氏の演説を見守った。(ワシントン 加納宏幸)

最終更新:4/15(日) 11:06
産経新聞