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神経系鍛え運動能力アップ 俊敏性、持続性… 発達ピークに合わせ養成 長崎市に専門教室

4/15(日) 9:31配信

長崎新聞

 子どもの基礎的な運動能力を高める欧米発祥の「神経系トレーニング」の専門教室が今月、長崎市に開設された。市内の企業が運営。運動神経が特に発達する3~12歳の“ゴールデンエイジ期”に状況判断能力や俊敏性、持続性などを集中的に養う訓練を積む。その後のスポーツ人生に役立ててもらうと同時に、スポーツ産業の活性化にもつなげたい考え。専門教室は欧米や米国で既に普及しているが、日本では先駆的という。
 12日、長崎市の教室では、子どもたちがジャンプや10メートルスプリントなどの測定会に臨んだ後、トレーニングの一環で鬼ごっこを楽しんでいた。5歳男児の保護者は「以前からラグビーを習わせているが、基礎的な能力を伸ばすことも大切だと思う」と話した。
 運動神経の発達度は20歳時点を100%とすれば、3歳で80%、6歳で90%、12歳でほぼ完成するため、その期間をどう過ごすかが、その後の運動能力に影響するという。神経系トレーニングは、脳による情報分析や筋肉を動かす指令などの働きに着目し、科学的で効果的な訓練に特化。脳研究の進展に伴い、2000年以降に明確な内容や方法が普及し始めたという。
 長崎市の教室は、保険事業を手掛ける草野社中(同市)が新設したスポーツ事業部「スポーツ能力向上委員会」が運営し、一般社団法人スポーツ能力発見協会(東京)とも連携。旧市立高城台小現川分校(現川町)を会場とし現在、園児から小学生まで20人が週1回通っている。1年間を目安に、集中力を養う百マス計算のほか、縄跳びやボールなどを使った計10種類のメニューを順次こなす。
 指導担当の河波陽一さん(32)は大学時代に棒高跳びをしていたが、交通事故で大けがをし、選手の道を断念。順天堂大大学院に進んでスポーツ科学を研究し、同大陸上競技部跳躍コーチを務めた経歴を持つ。
 教室の開設は、20年東京五輪・パラリンピックを前に、スポーツ庁が15年に発足し、スポーツ振興とスポーツ産業の活性化をうたったことにも呼応したという。河波さんは「東京五輪に向けインフラ整備や観光関連のお金は動いているが、スポーツビジネスは取り残されている」と指摘。教室運営を通して、子どもたちの可能性を伸ばすことに加えて「スポーツの価値を高め、選手の(引退後の)セカンドキャリア開拓にもつながれば」と話している。

最終更新:4/16(月) 10:34
長崎新聞