ここから本文です

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。
Internet Explorerのアップデートについて

F1中国GP決勝:リカルド&レッドブル、幸運と決断力で今季勝利を掴む。トロロッソ・ホンダはまさかの同士討ち!

4/15(日) 17:59配信

motorsport.com 日本版

 F1第3戦中国GPの決勝が行われ、レッドブルのダニエル・リカルドが大逆転の今シーズン初優勝を飾った。

【リザルト】第3戦中国GP:決勝

 気温18度、路面温度39度という予選よりも暖かいコンディションでの決勝日を迎えた今年の中国GP。上位のフェラーリとメルセデスの4台がソフトタイヤでスタート。5番手から10番手までのドライバーはウルトラソフト。後方はソフトタイヤを選択したマシンが多かったが、トロロッソはブレンドン・ハートレーがウルトラソフトタイヤ、ピエール・ガスリーがミディアムと戦略を分けたようだ。 

 スタートでは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がキミ・ライコネン(フェラーリ)に大きくマシンを寄せ、ホールショットを奪う。その後ろのメルセデスは蹴り出しが良く、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が2番手に浮上。さらにその後ろからマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がライコネンに襲いかかり、3番手にポジションを上げる。ルイス・ハミルトン(メルセデス)はひとつポジションを落とし、5番手となった。

 後方ではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とセルジオ・ペレス(フォースインディア)が危うく接触しかけるも大事には至らず。大きな混乱もなくオープニングラップを終えた。

 先頭のベッテルは序盤からファステストラップを連発し、2番手のボッタスとの差を広げていった。ボッタスは少しずつペースを上げたが、その一方でハミルトンは一向にペースが上がらないようだ。

 中団以降は各所で激しいポジション争いが続く。9周目、11番手のアロンソがDRSを使用して前を走るロマン・グロージャン(ハース)を狙うが、グロージャンも前を走るケビン・マグヌッセン(ハース)の1秒以内に入ってDRSを使用しており、なかなか前には出られない。

 11周目、ウルトラソフトでスタートしたハートレーがピットイン。ミディアムタイヤに履き替えてコースへ復帰した。12周目にはオコンもピットへ入り、こちらはソフトタイヤへ。中団グループの中でも先頭を走るルノー勢はカルロス・サインツJr.が13周目に、ニコ・ヒュルケンベルグが14周目にピットインを行い、両者ミディアムへ交換した。

 その後上位でもタイヤ交換の動きが出始めた。まずは18周目、フェルスタッペンとリカルドが同時にピットイン。レッドブルは2台連続のタイヤ交換もミスなくこなし、両者ミディアムに履き替えてコースへ戻った。

 19周目には、メルセデスはハミルトンに対し「ライコネンと逆のことをやる」と無線を飛ばす。ハミルトンがミディアムタイヤへ交換後、翌周にはボッタスもミディアムへの交換を行った。

 そして21周目、ベッテルがピットへ入りこちらもミディアムへ。しかしピットアウト直後に猛アタックしたボッタスが、ピットレーン出口でベッテルを逆転。トップへ浮上した。ボッタスが”アンダーカット”作戦を成功させた格好だ。

 ライコネンはここでピットに入らず、先頭を走り続ける。しかしペース差は圧倒的であり、すぐにボッタスが背後に接近。ライコネンはしばらくボッタスを攻撃を凌ぐが、ついに27周目にボッタスがライコネンをオーバーテイク。ライコネンはベッテルにもポジションを譲るような格好で3番手に後退。ライコネンはその直後にピットへ向かい、ミディアムタイヤへとタイヤを交換した。

 30周目、ソフトタイヤでスタートしたアロンソがようやくピットイン。予選後の”宣言”通り、1ストップ作戦のようだ。

 さらにこの周、バックストレートエンドのターン14でハートレーとガスリーが接触してしまった。ガスリーは前を走るハートレーのインに入ろうとしたが、アウト側を走るハートレーのリヤタイヤに激突し、ハートレーはスピンを喫してしまった。またガスリーもフロントウイングを壊した。トロロッソ勢、まさかの同士討ちである。この接触はすぐさま審議対象なり、ガスリーには10秒のタイムペナルティが科された。

 これによりコース上には多数のパーツが散らばってしまったため、31周目にセーフティーカーが出動した。この際、ピットレーン入り口直前にいたレッドブル勢2台が、迅速にピットインを決断。ふたたびダブルストップを行い、ソフトタイヤへ履き替えた。しかもセーフティカーラン中であり、タイムロスを非常に少なくすることができた。

 フェラーリとメルセデスは、このタイミングでピットインを行わなかった。先頭を争っていたボッタスとベッテルは、すでにピットレーン入り口を通過した後だったため、絶好のタイミングを掴むことができなかった。一方でハミルトンやライコネンにはピットインという選択肢もあったが、チームはこれを選ばなず、ステイアウトさせた。このタイミングと判断が、後々勝負の行方を大きく左右することになる。

 ガスリーもピットへ入り、接触のダメージを受けたノーズの交換を行った。なおガスリーはタイヤ交換の際に右リヤタイヤの装着に手間取り、タイムロスがあった。

 35周目にセーフティカーが撤収し、36周目からレースが再開。上位のポジションに変動はなかったが、10番手のアロンソは前を走るグロージャンをオーバーテイク。さらにその後ろではサインツJr.がグロージャンを狙う。グロージャンはセーフティカー先導での走行中にタイヤが冷えてしまったと無線で訴えていた。

 再開後、首位のボッタスはベッテルとの差を広げていく。一方ベッテルの背後にはハミルトンが迫り、その差は1秒を切っている。しかしそのハミルトンの後ろからは、新しいタイヤを履き上位3台よりも速いペースのレッドブル勢が迫る。4番手のフェルスタッペンはハミルトンに仕掛けるが、ハミルトンはフェルスタッペンにスペースを与えない。フェルスタッペンは一瞬コースアウトを喫し、リカルドの後ろでコースに戻った。

 40周目、今度はリカルドがターン4でハミルトンのインを突き、オーバーテイク。さらにリカルドは勢いそのままにベッテルの後方1秒以内に迫る。そして42周目、リカルドは難なくベッテルも交わしていった。同じ周にはもう一度フェルスタッペンがハミルトンを狙い、今度はハミルトンも抵抗する素振りを見せず、フェルスタッペンが4番手に浮上した。

 ポジションを上げたフェルスタッペンは、ベッテルの背後に迫る。43周目、フェルスタッペンはベッテルに仕掛ける。しかし少々強引であったかフェルスタッペンはベッテルがターン14に差し掛かってからイン側を突いたため、ここで両者は接触。2台揃ってスピンを喫した。フェルスタッペンはすぐに戦列に復帰し、無線で「タイヤがロックアップして、シャープにイン側へ入ってしまった」と伝える。一方ベッテルは、「何も言うことない」と無線で伝え、レースに戻る。しかし接触の影響か、ベッテルのペースは上がらずに7番手まで後退してしまった。

 この接触についてもすぐに審議が行われ、フェルスタッペンに10秒のタイムペナルティが科された。

 レース終盤、45周目についにリカルドがターン6でボッタスのインに飛び込みトップに浮上。リカルドは言葉にならない喜びと興奮を無線で伝えていた。

 その後ろでは、フェルスタッペンがようやくハミルトンを捉え4番手に浮上。50周目には、3番手のライコネンがボッタスのDRS圏内に迫る。ボッタスの右リヤタイヤには早い段階から筋が入っており、タイヤは厳しそうだが、ライコネンは最後までボッタスを捉えきれなかった。

 トップに浮上したリカルドは、終盤までファステストラップをマークする快調ぶりを見せ、最終的に2番手のボッタスとのギャップを7秒以上に開いた。6番手スタートからの逆転で、リカルドは今シーズン初優勝を飾った。2位にボッタス、3位はライコネンという表彰台の顔ぶれとなった。

 フェルスタッペンは4位でフィニッシュしたが、ペナルティの10秒を加算され、最終的な順位はハミルトンが4位、フェルスタッペンが5位となっている。

 6位にヒュルケンベルグ、7位は1ストップ作戦を成功させたアロンソ。接触の影響で順位を落としたベッテルは8位でフィニッシュ。9位にサインツJr.、10位にマグヌッセンとなった。

 トロロッソ・ホンダはガスリーが18位で完走、ハートレーは51周目にマシンを降りている。

 次戦アゼルバイジャンGPは、4月27~29日にバクー市街地サーキットで行われる。