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貧困層、母子家庭…なぜネットでは弱者叩きが横行するのか

4/15(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 ツイッターやネット上の掲示板などで、生活保護受給者や貧困層、母子家庭などがバッシングを受けることがある。貧困と自己責任を結びつける考え方は典型だろう。それにしても、なぜそういう考え方のもと、弱者叩きが横行するのか。

 ウェブメディア評論家の落合正和氏は、「まずバッシングの対象は、社会的弱者に偏っているわけではなく、当然政府や権力者へ向ける人のほうが大多数ですが」と前置きした上でこう言う。

「弱者叩きが起こるのは、自分の現状に鬱憤をためている人、世の中に不満を持ちながら生活している人が、それをオープンに表現できる場ができてしまったのが理由でしょう。昔なら、仲間内で愚痴ったり、陰口を言ったりして晴らしていたのが、ネットという場所に移ったのです。叩いている人の9割は、加害者意識がありません」

 叩いているのではなく正論をつぶやいているだけ、独り言を投稿しただけ……。そんなつもりの投稿で、誰か特定の人を攻撃したり、傷つけたりするつもりはないことがほとんどだという。

「彼らに悪気がないのは、ひとつの投稿が世界中の人に見られていて、取り消すことができないという意識が低いためです。スマホが出てきてからまだ10年そこそこ。ネットリテラシーが醸成されていないのです」

 本来、立場が弱い人は守られるべきだが、ネット社会でそんな当たり前のことを発信する人は少ない。批判する人が圧倒的に多いから、弱者叩きが目立つという。

「批判すれば、それに賛同する人も出てきます。そうやって承認欲求を満たしながら、ため込んでいる不満を解消しようとする人もいるということです。でも、ネットが悪いわけではありません。あくまでも使う人のリテラシーの問題です。対面なら“言い過ぎた”と思えても、匿名で互いに顔が見えない状態だと、相手がどれくらい傷ついたかがわかりません。自分も叩かれてみないと実感が湧かないのです」

 ネット社会では、いつ自分が逆の立場に転落するかわからない。一度、我が身を振り返ってみた方がいいだろう。