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スピルバーグにとっての80年代とは?「気楽でイノセント」時代の空気を振り返る

4/15(日) 19:32配信

シネマトゥデイ

 スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『レディ・プレイヤー1』は、1980年代の文化と、最先端技術が融合したユニークな未来像が舞台のアドベンチャー大作だ。2045年の仮想現実(VR)空間「オアシス」で展開する奇想天外な未来を描いたスピルバーグ監督が、映画史に残るヒット作を連発していたあの時代を振り返りながら本作について語った。

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 本作が描くのは、オアシスに隠した3つの謎を解いた者に、オアシスと56兆円の遺産を譲る……システム創設者であるジェームズ・ハリデーの遺言をきっかけに、世界中の人々が遺産争奪戦に参加する未来。遺産を手にするため、誰もがハリデーの事を知ろうとし、ハリデーの愛した1980年代カルチャーが生活の一部になっている。

 スピルバーグにとって1980年代は、『E.T.』(1982)、『カラーパープル』(1985)、『太陽の帝国』(1987)、『インディ・ジョーンズ』シリーズを監督し、『グレムリン』(1984)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)をプロデュースした重要な時期でもあるが、本人は「相対的に気楽な時代だった。その10年は、あまり地球規模や、国内における混乱はなかった気がする。経済は、(ロナルド・)レーガン大統領の下でとてもうまくいっていたしね」と時代の空気を振り返る。「そのころ映画は、エスケープのためのエンターテインメントだった。人々は、映画の中に現実逃避していたんだ」。

 さらに「音楽は、アナログからデジタルへの移行によって忘れ去られやすくなっていたかな」と続けたスピルバーグ監督は「ビートルズやストーンズのような、文化を変えた偉大なバンドがいた1960年代じゃない。音楽的には文化を変えなかった時代だ。でも僕は、今もラジオで80年代のチャンネルを聴きたいと感じるし、その時代の音楽が好きだ。なぜなら、強烈なメッセージで負担をかけたりしないからさ。80年代は多分、大きなメッセージのない10年だったんだよ」と分析。「1950年代以降において、最もイノセントな10年だったんじゃないかな」と言うと、『レディ・プレイヤー1』で描いた未来について「僕らの描いた2045年では、経済的にも、文化的にも混乱が広がっている。世界じゅうにね。だから人々は、80年代に戻りたいと願う。なぜならそこは、最もストレスが少なく、最も無害な、懐かしい場所だからだ」と語った。

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最終更新:4/15(日) 19:32
シネマトゥデイ