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比嘉大吾はなぜ体重超過? 前戦から2か月半で苦しい11キロ減量

4/15(日) 6:07配信

スポーツ報知

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 前王者・比嘉大吾―同級2位・クリストファー・ロサレス(4月15日、神奈川・横浜アリーナ)

【写真】900グラムオーバーの発表の瞬間、厳しい表情をみせた王者・比嘉大吾

 ダブル世界戦(報知新聞社後援)の前日計量が14日、都内で行われ、WBC世界フライ級王者の比嘉大吾が、50・8キロの制限体重を900グラム超過して王座を剥奪された。2時間の猶予が与えられたが、再計量に挑まずギブアップ。国内の世界戦で日本人選手の体重超過は初の大失態となった。挑戦者のクリストファー・ロサレスは50・5キロで一発パス。当日計量で比嘉が55・3キロの制限体重をクリアすれば試合は行われ、ロサレスが勝てば新王者、負けか引き分けなら王座は空位となる。

 海外の世界戦では昨秋から約10件の体重超過があった。ネリら外国人の失態が目立つが、実は国内でも相次いでいる。元日本フライ級王者・村中優は、15年4月のV3戦で1・2キロ超過の52・0キロで王座剥奪。同年10月の試合でも体重超過で失格し、半年間の出場停止処分を受けた。今年3月のスーパーバンタム級8回戦ではコーチ義人が1・8キロ超過し、所属ジムが無期限活動停止処分を下した。

 JBCの安河内事務局長は「罰則で止めるのが効果的で早いのではないか」と近日中にルールを決める。そもそも減量はボクサーの絶対条件で、違反しても具体的罰則がない。今回はそのルール決定直前の出来事だった。

 比嘉は今回の16戦連続KO勝ちの日本新記録、その先に他団体王者との統一戦を見据えていた。同じ階級のままなら、すぐにたどり着くチャンスだ。2か月半前の2月4日に行ったV2戦は1回KO勝ち。ダメージがなかったとはいえ、減量苦を考えると準備期間は短い。昨年5月の世界初挑戦前にはパニック障害を起こし、今回も脱水症状が見られたという。

 元世界王者の内藤大助をサポートした野木丈司トレーナーの下、筋肉質の体をつくり胸囲は97センチ。相手のロサレスは79センチだ。リミットが20キロ以上重い村田は98・5センチで比嘉と大差ない。鍛えてきた肉体はKO劇を支えたが、減量のリスクに対応できなかった。

 体重超過の根底には「欲」がうかがえる。計量後に体重を戻せば、重いパンチ、頑丈な体で戦うことができ、より有利になる。記録、大舞台を見据えた「欲」があだとなった。15日はロサレスだけタイトル獲得がかかるため、公式試合として扱われる。比嘉のKO勝ちなら新記録だが、その勲章に価値はないだろう。(ボクシング担当・浜田 洋平)

最終更新:4/15(日) 7:33
スポーツ報知