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リオの名物ねこのシキーニョと飼い主の深い絆とは

4/15(日) 17:11配信

MEGABRASIL

「岩合光昭の世界ネコ歩き」でも人気

NHK BS プレミアムの人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」のリオデジャネイロ編に登場したことで、地球の反対側にある日本でも人気者となっている、ねこのChiquinho(シキーニョ)。

もちろん本国ブラジルでも大人気のねこで、シキーニョが散歩先であるコパカバーナやイパネマなどのビーチや公園でサングラスをして寝そべっていると、横に並んで写真を撮りたがる観光客が後をたたないという。

地元のマスコットだけでなく、アメリカ合衆国の雑誌の表紙も飾ったというシキーニョは、今では世界中で知られる存在だ。グローボ系列のメディア「G1」の記事では、日本のテレビで紹介されたことが記されている。

そんなシキーニョはこれまでにもテレビのニュースでたびたび取り上げられており、2013年にはTVグローボ系列の報道番組でリオの“ガーフィールド”と紹介されたこともある。そんなシキーニョが今年(2018年)、またもテレビに登場して話題をさらっているのだが、今回シキーニョが登場したのは、暴力事件を報道するニュースだった。

シキーニョはリオ市南部にある、大規模なファヴェーラ(スラム街)があることでも知られるホッシーニャ地区で飼い主のアレシャンドリ・グラールさん(64)と暮らしている。

この日、グローボ系列RJTVのニュース報道の生放送中、レポーターが地元ホッシーニャ地区の暴力事件を伝えているときに、いつものサングラス姿で飼い主アレシャンドリさんが運転するバイクに乗って走っているところが映りこんだのだった。

飼い主のアレシャンドリさんにとってはかけがえのない相棒

ニュースを見ていた人たちでシキーニョに気づいた人たちがこの出来事をSNSで拡散。キャプチャー画面と共にインターネットで広まったという。

アレシャンドリさんがシキーニョと暮らし始めたのは14年前で、もともとは別れた元恋人のねこだったという。アレシャンドリさんの元恋人はあまり外出が好きではなかったため、アレシャンドリさんがシキーニョを散歩に連れて行っていた。やがてシキーニョは彼女に嫉妬されるほどアレシャンドリさんになついたという。

「シキーニョは、当時恋人だった彼女が連れてきたねこでした。あまりにいたずらねこだったので彼女は手に負えないから、ぼくが飼うことになったんだ。最後に彼女はぼくに質問したよ。『私とねことどっちが好きなの?』って。もちろん答えは、ねこだった(笑)」(アレシャンドリさん)

バイクに乗るのが好きなアレシャンドリさんはシキーニョをバイクに乗せて出かけることが多く、風よけのためにサングラスとヘルメットを着用させていたが、その様子が話題になるようになったという。

また、アレシャンドリさんにとってシキーニョは恩人ならぬ“恩ねこ”でもある。

「G1」によるとアレシャンドリさんは以前、薬物依存症だったことがあるという。そして依存症から抜け出すのに、動物が助けてくれることを他の大勢の人に伝えたいという。薬物依存症から回復した人々のグループの集まりにシキーニョを連れていくこともある。

「私はもう24年間、薬物に手を出していません。毎日、その助けとなっているのがシキーニョです」(アレシャンドリ・グラールさん)

音響機材販売を手掛けていたアレシャンドリさんは、以前ホッシーニャに持っていた店がつぶれてしまってからは生活は楽ではないそうだが、シキーニョと寄り添いながらこの街で暮らしているという。

(文/麻生雅人)

最終更新:4/17(火) 12:59
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